陸上の降水量推定アルゴリズムのための陸面射出率変動.pptVIP

水圏環境G新入生ガイダンス@検見川セミナーハウス2006年4月9日 衛星搭載降雨レーダのアルゴリズム開発 生産技術研究所　沖?鼎研究室 瀬戸　心太 降雨の観測手法 レーダによる降雨観測の原理 TRMM(熱帯降雨観測衛星) 衛星搭載レーダの特徴 地表面観測 地表面観測：解析結果(その1) 地表面観測：解析結果(その2) 地表面観測：解析結果(その3) 降雨観測：　標準アルゴリズム 雨滴粒径分布の最適化のために、s0が使われている 降雨観測：表面参照法のバイアス PIAを過小評価している　(∵弱い雨の場合PIA0) s0no-rain－(s0rain+Δ)=PIA 降雨観測：最終推定値への影響 空間参照法の方が、降雨強度が強くなる傾向にある とくに強い雨の場合に顕著(最大2倍程度) 表面参照法で土壌水分の影響を適切に考慮すれば、全体で数%降雨強度が強くなると考えられている。 TRMM/PRの成果と課題 【成果】これまでにないデータが得られた （想定内も想定外も） 降雨の３次元構造 均質な月降雨量のグローバルデータセット 地表面観測 【課題】アルゴリズムの誤差 表面参照法（陸上?海上で同じ精度ではない） 【課題】実利用するには、観測頻度が低い 数日に1回程度。熱帯域～35° ほかの手法への教師役として… 衛星レーダ研究とその周辺 次の衛星搭載降雨レーダDPR ２周波降水レーダ 13.6GHz(TRMM/PRとほぼ同じ)+35.5GHz 中?高緯度も対象(max 70°) 35.5GHzは、弱い雨や雪にも感度がある 雨滴粒径分布を直接推定 おわりに 水圏環境工学で求められる降雨観測には、雨量計?レーダ?放射計(?モデル)の統合利用が必要 衛星プロジェクトには莫大な時間と費用が必要 衛星データから、想定外の結果が得られることも 研究結果が、何年後かに、発展することも アルゴリズムは作ったもの勝ち？アルゴリズムの専門家がいるわけではない　 実利用を視野に入れたアルゴリズム開発 * * 測雨器：韓国にある世界最古？の雨量計 COBRA:CRL(現NICT)が開発した沖縄偏波降雨レーダ。 主な手法とその長所?短所の比較 TRMM:熱帯降雨観測衛星。降雨レーダとマイクロ波放射計などを搭載。 レーダ???電波を放射し、標的からの散乱波を計測することで、標的の位置?動きなどの情報を得る装置 降雨レーダ マイクロ波を利用。とくに周波数5GHz帯がよく使われる。 受信電力→レーダ反射因子Zに変換 Zは、雨滴粒径Dの6乗の和に比例する(Rayleigh散乱) 降雨強度への変換には、雨滴粒径の確率分布および落下速度に関する情報が必要 粒径が大きいと、Rayleigh散乱ではなく、Mie散乱になる Zの観測値は、経路上にある雨や大気で減衰される 放射 後方散乱 アンテナ （送受信共用の場合） 減衰 1997年打ち上げ。紆余曲折を経て現在も稼働中。 熱帯域を中心に観測(max35°)。太陽非同期軌道。 これまでの地上設置レーダとの違いは？ 観測頻度が低い(数日に1回) [cf. 数分に1回] →雨の気候学的研究が中心 [cf. 現業利用] 雨までの距離が遠い(350-400km)　 [cf. 通常数十km] →水平分解能の低下(4.3km) [cf. 数百m] →周波数を高くして対応(13.8GHz) [cf. 5GHz帯が多い] →降雨による減衰を受けやすい 雨を上から見る　 [cf. 横から、または下から] →地表面(海面/陸面)も見える 地表面は降雨に比べてはるかに強い散乱を起こす 地表面後方散乱断面積s0を計測 s0→地表面の情報をリトリーバル 【s0を観測する衛星センサとの違い】 入射角θ=0-18°での観測 入射角による違い(依存性)を調べられる 地表面観測は、20°以上が主流 周波数(13.8GHz)での観測 地表面観測は、5GHz以下が主流 雨があるときは、減衰を受ける 晴れたときのみ 直下をみる やや斜めをみる やや弱い後方散乱 強い　　後方散乱 θ 海面/陸面、植生の多寡による違い 入射角12°付近では差が小さい 夏の方が、s0　が高い傾向にある 2月 8月 σ0 (θ, Mv)=(1-f)σ0s(θ,Mv)+fσ0v(θ) …① Mv=0%の場合、 σ0 (θ, 0%)=(1-f)σ0s(θ,0%)+fσ0v (θ) …② 期間最小値 Baresoilでの代表値 Forestでの代表値 σ0 (12o, Mv) -σ0 (12o, 0%) =(1-f){σ0s(12o,Mv) - σ0s(12o,0%) }…③ 土壌水分Mv 期間中に一度乾燥した状態になると仮定 期間最小値 粗度因子法でMvに変換