術中MRIを軸とした情報誘導下精密手術をめざしたインテリジェント手.pdf

論　文　（ 第 一 回 ） 術中MRIを軸とした情報誘導下精密手術をめざした インテリジェント手術室が歩んだ15年間 Fifteen-year History of the Intraoperative MRI-based Information-guided Surgeries in the Intelligent Operating Theater of the Tokyo Women’s Medical University 吉光喜太郎　Kitaro Yoshimitsu 村垣　善浩　Yoshihiro Muragaki 丸山　隆志　Takashi Maruyama 田村　　学　Manabu Tamura 岡本　　淳　Jun Okamoto 生田　聡子　Soko Ikuta 正宗　　賢　Ken Masamune 伊関　　洋　Hiroshi Iseki 東京女子医科大学　先端生命医科学研究所　先端工学外科学分野 今回、東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科学分野 村垣 善浩 教授にご監修いただき、MRI 装置を中心とし たインテリジェント手術室から、最新のSCOT （ Smart Cyber Operating Theater）開発まで、背景から将来展望を3 回に分けて連 載していただくこととなりました。 第一回である今号はインテリジェント手術室稼働開始から現在に至るまでについてです。 MEDIX 編集事務局 東京女子医科大学インテリジェント手術室は2000 年3 月の稼働開始以来、2016 年7 月末日時点での症例数は1,623例に到達し た。インテリジェント手術室は術中MRI を軸とした画像情報に加え、機能的・組織学的情報も最大限に生かした手術を可能とす る高機能手術パッケージとして、今なお医工融合の実践場として臨床現場を共有し日々進化している。本稿では術中MRI を元に 手術支援を行う手術ナビゲーションや、脳腫瘍摘出の最大化を目的に工学技術を駆使して開発導入され臨床成績の向上に貢献し ている多種多様な手術支援システムについて述べ、今日のスマート治療室開発プロジェクトに結びつくまで、15年間稼働し続けて いるインテリジェント手術室の技術を紐解く。 Intelligent Operating Theater of the Tokyo Women’s Medical University experienced 1,623 brain tumor resections since March 2000 till July 2016. The Intelligent Operating Theater has been continuing progress through both engineering based technological upgrading and improvement of the collaborative skills of the staff members, including medical doc- tors, engineers, researchers, industrial Ph.D. students, and companies’ representatives. The maximum resection of brain tumors is performed by skilled expert surgeons and the integrated use of the variable intraoperative information for guid- ance of surgery. This paper introduces the current advanced techno-solutions in the intelligent operating theater look