交差点急速立体化施工法.PDFVIP

交差点急速立体化施工法 ―すいすい MOP 工法による急速立体化施工方法の実施報告― 技術委員会 架設小委員会 １．はじめに 東京都心部と千葉県を結ぶ重要な幹線道路であ る「蔵前橋通り」と「平和橋通り」とが交差する 「たつみ橋交差点」（図－1）は、朝夕の交通渋滞 が慢性化しており、地域住民の日常生活や経済活 動に大きな影響を及ぼしていました。特に、蔵前 橋通りの朝夕は激しい渋滞が発生し、路線バスの 遅れや消防車等緊急車両の交通阻害、通過交通の 生活道路への進入などを起こしていました （写真 －1）。 図－1 施工箇所(たつみ交差点) また、交差点部の施工は、交差点付近の利用者へ の安全確保と交通影響に配慮し最小限の交通規制に 留め、移動多軸台車と吊上げ設備の併用で一括架設 を実施した。 立体化工事急速施工新技術（すいすい MOP 工法） の活用により、現場施工日数を通常工程より大幅に 写真－1 蔵前橋通り(施工前) 短縮させ、平成１９年１０月１５日に交通解放させ た。 本橋の立体化事業は 「スムーズ東京２１－拡大作 このように、設計から工事完成まで、わずか１年 戦－」の一環として建設されました。東京都土木 余の非常に短期間で立体を完成した工事の内容を報 事業初の上下部一体設計施工一括発注方式で発 告する。 注され、延長８１８ｍの立体化を約１年の急速施 工で完成したものである。 ２．工事概要 施工は、現場施工を極力少なくし大部分を工場 ２．１ 事概要 製作にてプレファブ化し、現場では鋼桁を折り畳