骨肿疡-断层映像研究会.pdfVIP

186-(36) 断層映像研究会雑誌、 第29巻 第4号 特集骨軟部画像診断のポイント 総説 骨腫湯 水谷弘和 名古屋市立東市民病院放射線科 Bonetumor HirokazuMizutani NagoyaEastCityHospital DepartmentofRadiology 骨疾患を診断するのに最も有用性の高いモダリティ IA IB IC m ロ ーは単純X線撮影である。 骨関節は、金属濃度、水濃 トEwing 肉腫→ 度、脂肪濃度から成り立ち、 X線コントラストの優れた 軟骨肉腹 対象である。 特別な造影撮影を行わなくても、胸部単 ト内軟骨腹斗 純写真と同じようにコントラストの優れた画像となる。 骨 ←軟骨芽腫4 腫蕩の診断の第一歩は単純X線撮影である。 単純撮 ト 1):骨粘語貫性自由S童館寸 影はスクリーニングであるとともに精密検査の役割もも 非化骨性線維盤 っ。 次ぎの検査法として、 MRIが最も適したモダリティ 線維肉腫 ーである。 ←一一一骨肉腫一一一→ ←線S量性骨ベ 骨腫蕩は間葉組織から発生する。 骨、軟骨、線維、 異形成錠 骨髄内の構成成分から発生するが、組織起源のはっき ト嚢腫→ トーhistiocytosis X-; りとわかっていないものもある。 骨腫蕩には原発性と続 ←ー巨細胞腫一一→ 発性とがあり、更に転移性骨腫蕩がある。 また、 真の 腫蕩とは言い難い、骨嚢胞、動脈癒様骨嚢胞、線維性 骨異形成症、褐色腫、 histiocyotosis X(Langerhans 図2 溶骨性骨破壊像(文献 1 より引用) 図3 非骨化性線維腫