信州大学理学部同窓会报.PDFVIP

信州大学理学部同窓会報 21 号 2013 年 2 月 28 日 信州大学理学部同窓会 390-8621 松本市旭 3-1-1 信大理学部内 発 行 責 任 者 森 淳 ご卒業・ご修了そしてご入学おめでとうございます 理学部長 武田 三男 信州大学理学部卒業生・大学院工学系研究科並びに 教育研究のより一層の充実のために努力してゆきます。 総合工学系研究科修了生の皆さん、ご卒業・ご修了お 同窓会の皆様方におかれましては、これまで以上のご めでとうございます。それぞれに松本で有意義な学生 理解とご協力をお願い申し上げます。 生活を過ごされたことと思います。理学キャンパスに おいて自然科学を学び、そこから培った知識と知恵を 大学全体としては、昨年末の政権交代前からの文教 これからの人生に役立てご活躍されることを心より願っ 政策の主要課題であった「大学改革実行プラン」の大 ています。 学と学部のミッション再定義が最も喫緊の課題です。 理学部・大学院理工学系研究科並びに総合工学系研 このため急遽６月から特命戦略の担当として、農学部 究科の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 長、繊維学部長そして理学部長が副学長を兼務するこ 豊かな自然と歴史的文化に恵まれた信州松本で、自然 とになりました。小職はこのうち大学院高度化担当の 科学の神髄に触れ、充実した楽しい学生生活を送られ 副学長を拝命しました。ミッション再定義では大学の ることを期待しています。 特色を出すことがより重要となりますので信州大学と して特色のある大学院の再構築が任務です。信州大学 一昨年の３月１１日は、東日本大震災という千年に の大学院は学士課程の担当部局である学部を基礎とし 一度の未曾有な大災害とそれに引き続いた原子力発電 て、修士課程さらに博士課程が構築されています。ま 所の大事故に見舞われました。地震と津波から私たち た、独立した専門職大学院として法曹法務研究科も設 の自然への理解の大切さを、また原発事故とその終息 置されています。本学のウェッブページの副学長挨拶 に向けた対応からは自然から学び取った知識と技術を でも述べさせていただきましたが、大学院高度化では どのように正しく扱うかの未熟さを痛感せざるを得な 学部の学士課程教育とそれらを基盤とした大学院研究 い日々が未だ続いています。皆さんがこれから学び、 科の修士課程における教育の充実、さらに博士課程に また学んできた自然科学の意義を再認識してください。 おける教育・研究をより発展させるための組織改革が 理学部と研究科理学分野はこれからも自然科学を学ぶ 主たる目的です。このためには、人文科学や社会科学 ことにより論理的な思考方法と深い洞察力を身につけ 分野と理系分野を複