太阳活动と宇宙天气予报.PDF

太陽活動と宇宙天気予報 柴田一成 京都大学大学院理学研究科 附属花山天文台 台長 京都大学宇宙総合学研究ユニット ユニット長 講演内容 • 太陽とは？ －ひので衛星（2006年）以前の観測 • ひので衛星が明らかにした最新太陽像 • 今後の太陽観測と宇宙天気予報 太陽とは？ ーひので衛星（2006年）以前の観測 可視光で見た太陽 （光球＝６０００度） 黒点 （磁束管の 切り口） しかし生成 機構は謎 SOHO (NASAESA) Ｈα線（水素原子のスペクトル線）で見た太陽 （彩層＝１万度： 光球の上層大気） 2003年10月 京大飛騨天文台 ＳＭＡＲＴ望遠鏡 太陽コロナ コロナは100万度もの超高温状態にある（1940年代発見） （グロトリアン、エドレン、宮本正太郎（京大花山天文台3代台長）） なぜ、こんなに超高温になっているのか？ 天文学最大のなぞの一つ 太陽フレア Ｈα 彩層 １９世紀中頃発見 １万度 黒点近傍で発生＝＞ 磁気エネルギーが源 サイズ～（１－１０）万ｋｍ 全エネルギー 1029 - 1032erg （水爆１０万ー１億個） 京大飛騨天文台 太陽プロミネンス噴出 （史上最大：１９４６年６月４日：米国） HAO Ｘ線で見た コロナ （「ようこう」衛星 による） 軟Ｘ線 （1 keV) ２００万度ー 数千万度 JAXA/ISAS コロナ質量放出（ＣＭＥ） （フレアにともなうコロナ・プラズマの噴出流＝＞地球に影響） 速度～秒速１００－１０００ｋｍ、質量～１０億トン （ＳＯＨＯ／ＬＡＳＣＯ，可視光／人工日食） NASAESA 2003年10月28 日の太陽面爆発(太陽フレア) 朝日新聞2003年10 月29 日夕刊 とそれによる磁気嵐 朝日新聞2003年10月30 日夕刊 太陽活動は地球環境に様々な被害をもた らす＝＞「宇宙天気予