海岸海洋工学波动力学2268波.PDFVIP

海岸海洋工学　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 波動力学　２－ 26 2.8　波の変形　Wave transformation 2.8.1波の変化の要因 　 微小振幅波理論┐ │各周波数成分は変化せずに伝播する．⇒⇒ 水深が徐々に変化したら？ 一様水深 ┘ 水深が大きければ波高や周期，波長は変化しない． これを沖波と呼ぶ． 浅くなると（ｈ＜Ｌ ／２） 波高が大きくなる 　　　　浅水変形 Ｏ 浅い所を長距離伝わると，摩擦が効いて波高が減水する．　摩擦減衰 波向きが変わる． 　　　 屈折 障害物があるとその影に回り込む　　　　　　　　　　　　回折 反射する さらに岸に近付くと 砕波する． 図—2.8.1浅海域での波浪変形 2.8.2浅水変形（浅いところでの水深の変化） ・浅水変形Shoaling 水深は徐々に変化するので，いままで得た微小振幅波の理論が使える． 波が沖から，水深がｈのところまでやってくると 海岸海洋工学　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 波動力学　２－ 27 何が変わるのか？ 周期Ｔ 不変 波速ｃ 変化するが，微小振幅波理論で計算できる 　 波長Ｌ 　T とcにより計算できる 沖波を基準に計算する． gT 2 2 gT L0 1.56T , c0 1.56T [m / s] (2.8.1) 2 2 L c 2 h h h 2 h h h tanh ，　 tanh ， と は一義的に関係 L c L L L L L L 0 0 0 0 　　　　　 2.8.3浅水変形による波高の増幅 波高は？ エネルギー損失がなければ， 　エネルギー流束(energy flux)が一定． 1 　　　　　　　　Ec Ecn E c n E c (2.8.2) G 0 0 0 0 0 2 4 h 1 L ここで，n 1 2 sinh 4 h L 2 1 2 H c0 1 / 2 　　　　H cn H c , ( ) K 0 0 s 2 H 2nc 0 図—2.8.2浅海変形の係数 海岸海洋工学　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 波動力学　２－ 28 2.8.4摩擦による減衰 浅いところを長距離伝播すると，摩擦が効いてくる． 　　開水路にならって f u02 　 (2.8.3) とおく．ｕ は底面での流速．　ｆは 0.01ないし 0.02程度．これ以上はよくわからない．