电位差滴定法通则-J-Stage.PDFVIP

Revlew ofPolarography(Japan) ポー ラログラフ ィー Vol.10 1962 No.3 日 本 工 業 規 格(案) 電 位 差 滴 定 法 通 則 JIS K 0113-1962 General Rules for Method of Potentiometric Titration 1.適用範囲 この規格 は,電極電位差 の ち,両 極 の電位差 を測定す る.こ の よ うな操 の測定によつて無機物および有機物の容量分析 作 を繰 り返 して試薬 の添加 量 に対応す る指示電 を行 な う一般的方法について規定す る. 極 一参照電極 間電位差 を記録 してゆ くと,電 位 　ただ し,この規格 には分極滴定法は含 まない. 差標準溶液添加 量 曲線,(以下 これ を電位差滴定 注(1)電位差滴定において測定される値は,指示電極 曲線 とい う)が得 られ る.図2に 電 位差滴定 山 電位 と,参照電極電位の差,すなわち両極間の 線 の一例 を示す. 電位差である. 　図2に おいて その電位差 が急変す る点 にお け 参照電極電位を便宜上ゼロにとれば,この電 る標 準溶液添加 量 を求 めれ ば滴定の終点が得 ら 位差の値は指示電極電位 と等 しい。 れ る. 2.概要 電位差滴定法では,被滴定溶液 注(2)滴定反応に関す る諸成分 の濃度変化に従つてそ を入れ る滴定 ソウ,標準溶液 を加 えるためのビ の電極電位が変化す るような電極,例 えば中和 ュレッ トの他 に溶液 中に入れ るべ き指示電極 と 滴定におけるガラス電極の ような もの. 参照電極および両電極 間の電位差 を測定す るた (3)滴定中の濃度変化に無関係に一定電位を保持す めの電位差計か らなる装置お よび 部品を用い るよ う作 られた電極,たえとえばカロメル電極 の る.いま滴定を行 な うべ き被滴定溶液 を図1の よ うな もの. 備考 中和滴定の場合 には,電位差の代わ りにpHの 滴定 ソウCに 入れ適当な指示電極IE2)と参照 値を用い ることが多い. 電極REを その中に差 し入れて両電極 間の電位 差 を電位差計Vを 用いて測定す る。つぎに標準 溶液 をビュレッ トBから一定量滴定 ソウ中に滴 下 し,よ くかきまぜて被滴定溶液 と反応 させた 図2電 位差滴定曲線 3.装置および部品 3.1電位差計 電位差計には,電流示零器 とポテンシオメータか らなる補償式電位差計お 図1電 位差滴定装置原理図 よび増幅器 を用いた直示式電圧計 とがある, 110 3.2指示電極 指示電極は,応用 され る滴 定反応 によつて異な り