中间报告书-小岛铁工所.PDFVIP

第119期 中間報告書 　平成30年12月１日から令和元年５月31日に至る第119期上半 期の事業の概要及び諸計算を次の通りご報告申し上げます。 事　 業　 概　 要 　当中間期におけるわが国経済は、米中間通商対立の懸念材料 を背景に、先行き景気の不透明感が強まる展開となっておりま す。 　こうしたなかで、当社は受注・生産・管理部門の力を結集し て受注活動を推し進めるとともに、引き続きコスト削減に努め、 収益力の改善・向上に取り組んでまいりました。 　受注状況につきましては、当中間期の受注高は、不安定な景 気動向を背景に、大型設備投資意欲の足踏み傾向等から、新規 大型受注物件の一服感が否めず、前年同期（44億54百万円）か ら４億12百万円へと大きく後退しております。受注残高につき ましては、前年同期末（46億97百万円）に比べ減少しておりま すが、令和５年納期予定の大型機械工事物件20億円（前期受注 物件）により、33億５百万円の大台を確保できております。 　売上状況につきましては、一部請負工事物件について工事進 行基準を適用して売上処理を行っておりますが、当中間期の売 上高は、大型受注物件の順調な消化が継続し、目標金額（11億 50百万円）に対しては同水準で経過し、前年同期（７億96百万 円）に対してはこれを上回る10億73百万円の売上を計上するこ とができました。 　利益面につきましては、引き続き生産効率の向上を目指した 原価への取組強化につとめており、更には、順調な売上伸張に 支えられ前年同期純損失（76百万円）から利益転換し、43百万 円の中間純利益となりました。 　なお、財政状態につきましては、銀行預金残高22億98百万円 を確保しており引き続き安定した状況下にあります。 　対処すべき当面の課題につきましては、受注の確保に取り組 むことが最重要課題であります。今後につきましては、米中貿 易摩擦の再燃等先行き不安な受注環境が予想されますが、現在 浮上している引き合い物件の早期成約及び新しく発足した海外 プロジェクトチームの強化・充実を図り、受注高の確保と安定 した利益状況に向け邁進していく所存であります。 　生産状況につきましては、引き続き設計・資材・製造・営業 各部門間の連携強化と採算重視戦略を追求し、更に、油圧ユニッ トの内製化の実施をはじめ、効率的・短納期生産の実現により 利益率の向上を推し進めてまいります。また、弊社の今後を見 据え、若年層の新規採用の積極的な推進を始め、教育機関の有 効活用による若手・中間層の技術者育成を図り、更には、働き 方改革の一環から現状の見直しを行い労働生産性の向上を図 り、今後一層の業績改善に努め、安定した黒字体質の実現を目 指していく所存であります。 以上　 － 1 －