障害程度等级表解説.PDFVIP

障害程度等級表解説 第 ６ 呼吸器機能障害 第 ６ 呼吸器機能障害 呼吸器の機能障害の判定は、予測肺活量 １秒率 （以下 「指数」という。）、動脈血ガス及 び医師の臨床所見によるものとする。指数とは １秒量 （最大吸気位から最大努力下呼出時 の最初の １秒間の呼気量）の予測肺活量 （性別、年齢、身長の組合せで正常ならば当然あ ると予想される肺活量の値）に対する百分率である。 （１）等級表 １級に該当する障害は次のいずれかに該当するものをいう。 ① 呼吸困難が強いため歩行がほとんどできないもの、呼吸障害のため指数の測定 ができないもの及び指数が ２０以下のもの又は室内気吸入下での動脈血Ｏ 分圧 ２ が ５０Torr 以下のもの ② 常時人工呼吸器を使用する必要があるもの ③ 肺移植後、抗免疫療法を必要とする期間中であるもの （２）等級表 ３級に該当する障害は、指数が ２０を超え３０以下のもの若 しくは室内気 吸入下での動脈血Ｏ 分圧が ５０Torr を超え６０Torr 以下のもの又はこれに準ずる ２ もの （３）等級表４級に該当する障害は、指数が ３０を超え４０以下のもの若 しくは室内気 吸入下での動脈血Ｏ 分圧が ６０Torr を超え７０Torr 以下のもの ２ 又はこれに準ずるもの （注）診断書の活動能力の程度と等級の関係はおおむね次のような対応関係があるもの として取 り扱うが、必ず しも一義的な関係にあるとは限らないので、障害認定に 当たっては、指数による結果と動脈血Ｏ 分圧による結果に相違がある場合等に ２ おいて総合的に判断する際の参考とするものである。 ア ･････････非該当 イ ・ウ ･････４級相当 エ ･････････３級相当 オ ･････････１級相当 級別 呼吸器機能障害 １級 呼吸器の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの ３級 呼吸器の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの ４級 呼吸器の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの 問 答 (１)一般的に認定基準に関する検査数値と (１)換気機能障害を測るための予測肺活量 活動能力の程度に差がある場合は、検査数 １秒率と、ガス交換機能障害を測るための 値を優先 して判定されることとなってい 動脈血Ｏ 分圧との間には、相当程度の相 ２ るが、この検査数値間においても、予測肺 関関係があるのが一般的である。しか しな 活量 1 秒率と動脈血Ｏ 分圧のレベルに不 が らこのような数値的な食い違いが生 じ ２ 均衡がある場合は、どのように取 り扱うの る場合もあり、こうした場合には、予測肺 か。また、診断書のＣＯ 分圧や pH 値に 活量 1 秒率の方が動脈血Ｏ 分圧よりも誤 ２ ２ 関 しては、認定基準等では活用方法が示さ