大豆栽培の基本技术JA越前丹生／イベント情报.pdfVIP

平成１８年５月２９日 福井農林総合事務所 大豆栽培の基本技術 大豆増収の基本は、 １．多数の莢をつけられるように、大豆の株を大きく育てる。 早く播いて早く育てる。梅雨の時に湿害に遭わせない。 ２．開花期に乾燥や湿害に遭わせず、莢がしっかりつくようにする。 開花期が梅雨明けになるので、乾燥させないことが重要。 ３．大豆の粒が十分に太れるようにする。 根や根粒の活力維持のため保水やかん水、開花期追肥、病害虫防除など 大豆の収量を決める要素とは 発芽率が一定なら、播種量を増やせば株数は増える。 １０ａ当たり株数 しかし、株数が多いと徒長する。（主茎長 60cm目標） →播種量５～６ｋ ｇ／10ａが標準、播種が遅れたらやや増 × 出芽直後から生育良好で分枝が多くなれば増える。 １株当たり節数 株数多いと減る。播くのが遅くなると減る。 × 開花期の環境条件に左右される。 １節当たり莢数 乾燥、過湿、日照不足、窒素栄養不足等で減少し、 特に強乾燥等で莢数が減ると「青立ち症状」になる。 × 栽培条件で大きく変えることができない。 １莢当たり粒数 ただし、病虫害に遭うと減少する。 × 登熟期間の光合成や養・水分供給が順調であること。 １粒重（100 粒重） 乾燥すると豆が太らないことは経験的に知られている。 ◎初期生育の成功ですべてが決まる。 1 １．大豆の栽培技術 （１）排水対策 ◎ 排水を良くして、出芽時から順調な生育ができるようにする。 湿害で初期生育が遅れると、生育不良→培土遅れ→回復できずさらに不良になる。 梅雨期に発芽して初期生育を迎える以上は、雨が降ることを前提に圃場準備を行う。 特に今年は５月までの雨が少なめで、６月の梅雨期に多雨にならないか心配。 ・額縁排水溝は必ず設置する。 ・圃場条件によっては麦の明渠も残して排水に 努める。 ・麦の弾丸暗渠は大豆の時にも有効だが、排水 不良の場所は再び掘るとよい。 溝がなく、雨水がこのように浮き上がると → 湿害や茎疫病など病害が多くなりやすい。 （２）土づくり ゆっくり深く細かく耕す → 土が湿っている時は耕さない 土の状態の目安 ・ 土を手で握って連なってこない状態（水分２０～４０％） ・ スコップで掘り起こしたとき、土が崩れやすくスコップにも付着しない ・ 根が深いほど生育収量が向上する。作業速度は落ちるが、深く耕し丁寧に土を砕くこ とが安定多収となる。