6．地域公共交通総合連携計画-田村市.pdf

６．地域公共交通総合連携計画 6-1 上位計画における公共交通の位置づけ （１）田村市総合計画（H19.3）における位置づけ 平成１７年３月に誕生した田村市では、まちづくりの最も基本的な指針となる総合計画を平 成１９年３月に策定しました。 計画期間は、平成１９年度から平成３３年度までの１５年間とし、社会状況の変化等に柔軟 に対応するため、前・後期の２期に分け、前期を平成１９年度から平成２６年度の８年間とし、 後期を平成２７年度から平成３３年度の７年間としそれぞれに計画を定めています。 総合計画では、市の将来像「あぶくまの人・郷・夢を育むまち ～はつらつ高原都市 田村市 ～」を実現するための基本施策の１つとして、「公共交通機関の整備」が挙げられています。 その中の目指すべき方向性として、 ・「総合的な交通手段の整備による利便性の向上」 ・「公共交通のバリアフリー化の推進」 が挙げられ、施策体系として、以下の施策が挙げられています。 ①鉄道の利便性の向上 ・バス交通と円滑に連絡するダイヤ改正やバリアフリー化など、利便性の向上による利用 促進を図ります。 ・沿線自治体や各種団体等との連携により市外からの誘客を図るなど、鉄道を活かした地 域活性化と利用者の増加に努めます。 ②生活バスの充実 ・市民ニーズに応じた新たな交通システムの構築を図り、交通手段の確保と利便性の向上 に努めます。 ・厳しい運営が予測される路線バスは、事業者との調整を図りながら利用の促進と適正な 維持に努めます。 - 32 - （２）郡山都市圏総合都市交通計画（H22.1）公共交通マスタープランにおける位置づけ 平成２２年１月に策定された郡山都市圏総合都市交通計画の中で、都市交通マスタープラン が策定されており、道路、公共交通、自転車・歩行者交通のマスタープランがそれぞれ策定さ れています。 （郡山都市圏は、郡山市を中心とする都市の結びつきが強い（郡山市・須賀川市への通勤・通 学依存率 10％以上）範囲のことで、田村市、三春町、小野町を含む４市３町３村で構成され ています。） 郡山都市圏総合交通計画の都市交通の目標としては、 「常に安心して移動できるまち」、「環 境にやさしく誰もが移動しやすいまち」、「日常生活で移動が少なく暮らせるまち」、「まち なかに賑わいがあるまち」、「圏域内外と広域に交流しやすいまち」の５項目が掲げられ、自 動車への過度な依存からの脱却を目指すこととしています。 なお、都市交通マスタープランのうち、公共交通マスタープランでは、以下のような方針が 掲げられています。 ①拠点間を移動しやすい公共交通体系の構築 →対応方針① 拠点間を移動しやすくなる鉄道・バスサービスの強化 ②拠点にアクセスしやすい公共交通体系の構築 →対応方針② 拠点にアクセスしやすくなる地域に応じた生活交通サービスの確立 ③拠点内（市街地内）を移動しやすい公共交通体系の構築 →対応方針③ 拠点内を移動しやすくなる様々な交通施策の導入 そのうち、田村市に関連する内容（公共交通マスタープラン素案）は以下のようになっていま す。 表 6-1 田村市関連項目 項 目 対 象 拠点間を連絡する鉄道運行の維持・ ・磐越東線 郡山～船引 強化