第3章生活環境衛生と公害.docVIP

第3章　生活環境衛生と公害 １．環境と衛生 １）環境衛生の意義 　○健康 ←　遺伝 ＋ 生活環境 　　 100% 　　　　　　遺伝 　　　　　　　　　　　　　環境 　　　　　 　　　　　 ※ＷＨＯ　環境衛生委員会（１９４５） 　　「環境保健は、人間の身体的、精神的、社会的な良好な状態に有害な作用を及ぼし、 　　或いは、及ぼすおそれのある物質的環境のすべての要素を制御することを意味する」 ２．空気（大気） （１）正常成分　　　　　　　　　　　―　　　　　　　　　　(呼気中)1回吸ってはくと 　　　０℃　１気圧　　　　酸素　Ｏ2 ―――― ２０．９３％　（１７％） 　　　乾燥状態　　　　　　窒素　Ｎ2 ―――― ７８．１％　　（７９％） 　　　　　　　　　　　　　二酸化炭素ＣＯ2 ― ０．０３％　　　（４％） 　　　　　　　　　　　　　アルゴンＡｒ ―― ０．９４％ 　　　　　　　　　　　　　Ｈｅ(ヘリウム)，Ｎｅ，Ｏ3（オゾン） 　　　　　　　　　　　　　Ｋｒ，Ｘｅ，ＮＯ，Ｈ2Ｏ 　Ａ．酸素 　　　大気中　―　２０．９３％ 　　　呼気中　　　１６～１７％（人体内で４～５％消費） 　　　　　　　１５％以下　　　　酸素欠乏 　Ｂ．窒素 　　　大気中　―　７８．１％ 　　　　Ｏ2濃度を薄める 　　　　　Ｏ2が高濃度で存在 → （燃焼しやすい） 　　　　　　　　　　　　　　　　 酸化しやすい 　Ｃ．二酸化炭素 　　　大気中　―　０．０３％ 　　　呼気中　――　　４％（人体内で４～５％消費） 　　　基準値　０．０７％～０．１％ 　　　　　　０．１％で室内空気の換気の目安 　　　　　　　　　　室内汚染の有無の推定 　　　　　　　測定　――　検知管法 　　　　?無色、無臭の気体 　　　　?比重　Ａｉｒ：ＣＯ2　＝　１：１．５２９ 　　　　?延髄の呼吸中枢を刺激 　　　　?温室効果ガス　　地球温暖化の原因 　　　　　　大気中に増加している （２）異常成分（大気汚染物質） 　　?一酸化炭素ＣＯ 　　?硫黄酸化物ＳＯx 　　?窒素酸化物ＮＯx 　　?浮遊粒子状物質ＳＰＭ 　Ａ．一酸化炭素 　　?不完全燃焼時又は、燃焼の初期 　　?自動車の排気ガス中 　　?煙草の煙（０．５％） 　　?無色、無臭、刺激臭なし 　　?比重　―　空気とほぼ同じ　　　　　　　　　一酸化炭素を 　　?Ｈｂとの結合力 ― Ｏ2の２００～３００倍　（血液毒という） 　　　０．０２～０．０３％（２～３時間）　軽度の頭痛 　　　　　　　（３００ppm）　　　　　　　皮膚血管拡張 　　　　　　　０．３％（３０分）　　　　　生命の危機 　　　　　　　０．５％（５分）　　　　　　死亡 　　　環境基準　1時間値／２４時間　　―　　１０ppm（０．０１％） 　　　　　　　　２４時間いたとして、その1時間当たり　(100万分の１) 　　　　　　　　1時間値／８時間　　―　　２０ppm 　　　産業現場での許容濃度　―　　５０ppm 　　　怒限量　　　　　　　　　　　１００ppm（０．０１％） 　（怒＝許す） 　　　測定　――　検知管法 　　　検出　――　カナリア等（小動物）を使用 　Ｂ．硫黄酸化物　ＳＯx　　　　　　　　　　ＳＯ2　　亜硫酸ガス 　　　　?火山の噴火、噴煙　　　　　　　　 ＳＯ3　　無水硫酸 　　　　?石油、石炭の燃焼（化石燃料） 　　　　　無色、刺激臭　　　　　　　　　　　　　良い方　―　温泉 　　　　　水溶性大　―――――――　　　　　　　悪い方　水蒸気と共に凝集 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→　硫酸の雨（酸性雨） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二酸化炭素も酸性雨の原因 　　　　　　　　　　　　　　　　呼吸器粘膜を刺激 　　　　　　　　　　　　　　　　→　喘息、慢性気管支炎 　　　　　　　　　　　　　　　　　（四日市喘息） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　硫黄ガス 　　　　?環境基準　1時間値／２４時間　―　０．０４ppm 　　　　　　　　　　　　且つ1時間値　 ―　０．１ppm以下 　　　　　　　　　　（1時間だけそこにいる） 　　　　　環境濃度（昭４２～）漸減 ～ 横這状態 　　　　　　　　　　　　　　　　　　（低い所で横這い） 　　　　　１ppm　　――　　臭気で認知 　　　　　５ppm　　――　　鼻、喉に刺激、咳が出る 　　　　２０ppm　　――　　目に刺激、咳 　　　30～40ppm　 ――　　 呼吸困難 　　　300～500 ppm　―　　 生命の危機 　※　ＳＰＭ（浮遊粒子状物質）にＳＯxが吸着 　　　　→　気管支、肺の深部に到達 　Ｃ．窒素化合物　ＮＯx 　　　発生源　?工場の高熱炉から排煙