冷え性-tyuuiken07.suki（5页）.doc

弁症論治 弁証 症状 治則 方剤（方解） 陽虚型（腎陽虚型） （普段から足腰が弱く、下半身が冷えやすい、高齢者に多く見られる） 四肢の冷え（特に下半身）（肢厥）、寒がる（畏寒） （腎陽虚衰のため四肢を始め全身を温陽できない、また陽気虚で推道作用が弱く四肢の循環は悪い） 生殖機能の減退 （陽萎不挙、宮寒不妊） （腎主生殖、腎陽不足、命門火衰） 下肢の浮腫 （陽虚による水邪泛濫の証） 小便不利（排尿量、回数の減少） （気機阻滞により膀胱の気化作用が無力になって水液が停滞） 足腰がだるい（腰膝酸軟）、骨や歯がもろい、物忘れが多い、眩暈 （腎は主骨生髄の働きがあり、その作用が低下したため） 口唇は淡暗青紫、舌質淡暗或いは青紫、苔白潤、脈沈細無力 （命門の火衰退の証） 舌質淡胖、舌苔薄白滑、脈沈細か沈弦（腎虚水泛の証） 温補腎陽 行気利水 (腎陽を補い陽気を高め、利水作用を含め循環を改善) (金匱)腎気丸（温補腎陽） 熟地黄で腎陰を補い（滋陰補精）、三蒐肉で補益肝腎、固渋精気、山薬で健脾補虚、益精固腎、桂枝で温腎助陽、附子で陽を補い（温脾腎散寒、益火補陽）、茯苓で脾の湿を取り除き、沢寫で利尿する。 鹿茸大補湯（温腎補陽?健脾益気） 鹿茸?肉從蓉?附子?杜仲で補陽し、人参?黄耆?大棗?白朮?甘草で補気。半夏?茯苓?生姜で脾を健脾して脾運を高め固渋の五味子、また当帰?芍薬?地黄で補血する。 牛車腎気丸（温補腎陽?利水消腫） 八味地黄丸（腎気丸）に牛膝?車前子を加え、利尿作用を強化し、桂枝を温補腎陽の肉桂に変えている。山茱萸や山薬の助けの元で地黄は貧血症状を改善し滋養強壮作用を持つ。茯苓や沢瀉、牛膝や車前子は、体内の水分の循環を改善し、余分な水分を除く。牡丹皮で血液循環を改善、肉桂や附子で体をあたため痛みを緩和する。 処方穴（温補腎陽、行気利水） 腎陽火衰：命門（脾気を充足し五臓を養う）関元（三陰経の会穴で三焦の元気が生成される。真陽を補う常用穴）太谿（温補腎陽） 陽虚水泛：水分?陰陵泉（水湿内停による水腫を治療）、腎兪（補腎益精して三焦を調理）関元（命門の火を助け寒邪を除く）手技は補法で行う。 陽虚型（脾陽虚型） （普段から胃腸が弱く、疲れやすい、四肢の寒冷） 生ものや冷たい飲料水の取りすぎで脾陽を失う、あるいは腎陽の不足から脾陽を温煦できないために生じる。 下腹部や腰下肢の冷え （脾陽不足から抹消を温める温煦作用が低下したため） 下腹部の隠痛（暖めたり按ずると緩解）（寒凝気滞による） 大便は泥状下痢（大便溏薄清稀） （脾の運化機能低下で水寒之気内盛、水湿不化、流注腸中のため） 疲労倦怠、無気力、食欲不振 （気虚のため） 全身の浮腫 （脾の運化機能低下し水湿内停によって肌に停滞する） 舌質は淡胖白滑苔、脈は沈遅弱 （陽虚、水寒の気が内盛の証） 温陽健脾 (温中散寒) （脾胃を暖め、寒を散らし、消化管の機能の促進を図る） 人参湯＝理中湯（温中散寒?補気健脾） 人参で補脾気、白朮で健脾益気、甘草で補中益気、乾姜で温中散寒、回陽通脈する。 附子理中丸（補虚回陽、温中健脾） 附子を加えることで人参湯より暖める力が強く、附子の鎮痛作用も加わる。 黄耆建（理）中湯（補気固表?緩急止痛?温中補虚） 生姜、黄耆、桂枝で胃を暖め、飴糖、大棗と黄耆で消化菅の機能を補う（補中補気）、芍薬で腹部の痛みを和らげる（和里緩急）。 補中益気湯（補中益気、昇陽挙陥） 著しい脾の昇清作用低下による中気下陥（内臓下垂等）の証に用いる。また気虚による発熱にも用いられる。黄耆で補気昇陽、人参、白朮、甘草で健脾益気、陳皮で理気、当帰で補血、升麻、紫胡で昇挙下陥清陽する。 十全大補湯（温補気血） 中気下陥（内臓下垂等）の証に用いる。補気の四君子湯と補血の四物湯の合剤で気血を同時に補える。益気固表の黄耆を加えて補気生血を強め、温通の桂皮と和胃健脾の人参を加えて陽気を振奮することにより、他薬の効能を補佐する。 処方穴（温陽健脾） 三陰交（通経活絡によって気血を調和、脾陽不振と水湿内困を改善するため脾胃虚寒に有効）、公孫?内関（胸胃の痛みを取る）、足三里（脾の運化作用促進）、中脘（水穀を消化、納気し清微を動かして調中行滞を促進）、梁丘（著明な手足の寒冷を治す、通経活絡による和胃鎮痛）、天枢?大腸兪（脾虚泄瀉の者に加穴） 手技は内関（瀉法）以外は補法で行う。 水湿内停型 （全身がむくみ、全身が冷える、長期化すると動悸、息切れ、喘息等を伴う） 脾陽虚で水湿の運化が低下あるいは腎陽虚で尿としての排泄機能が低下し、水湿が体内（裏）に停滞し、全身へ流溢したために生じる． 寒冷時に四肢末梢が冷え、 （寒湿が体内にたまり、気血の流れを滞らせ、四肢の温煦作が低下したため） むくみ（主に顔面）、下