ニューズレター作成入门.doc

特集「ＮＰＯと広報」　その３　　 読んでもらえる、 ニューズレターをどう作る？ Ⅰ　読まれるニューズレターは準備が肝心 １）中心的役割を何にするかを考えてみましょう　 　ＮＰＯやボランティアグループにとってのニューズレターは、会員や社会とつながるライフラインとも言えるものです。例えばこんな役割を担ったりします。 　□現在起こっている問題について理解を広げる 　□会で行っているイベントやプロジェクトについてお知らせして協力を得る 　□達成したことを公開する 　□現在進めていること?話し合っていることを報告する 　□活動に参加や協力してくれている人を認識する 　□活動に関わっている人のメッセージを伝える、コミュニケーションを図る 　号によって多少内容は変わるでしょうが、自分たちの会ではニューズレターにどんな役割を持たせるのか、ある程度の基本方針を持っておくことが必要です。 ２）読者は誰なのか　 　ポイントは、会員向けなのか、一般の人たちにも読んでもらいたいのか、あるいはその割合をどうするのか、といった点です。これは色々な協力者を必要としているのか、会員内のコミュニケーションや共通理解を深めておくことが求められているのか…といった団体の使命や状況と関わってくるので、担当者だけでなく団体内のコンセンサスを得ておくことが必要です。両立させるために、本紙は一般向けで、会員向けには別途冊子をはさみこむという形式をとっている団体もあります。 　いずれにせよ、対象を設定することで、取り上げる内容や表現は異なってきます。 ３）制作過程を見直してみましょう　 　できれば、担当者の過度な負担やワンパターン化を防いだり、色々な考えを反映させるためにも編集委員会を設けたいところです。それが無理でも、ニューズレターの作成過程には色々な作業が含まれているので、時間や特技に応じて手伝ってもらうことは可能でしょう。 　　情報収集や取材　→　記事を書く　→　編集　→　レイアウト　→　ワープロやパソコンの作業　→　印刷?コピー　→　発送?配布　→　フィードバック 　作業分担の意味だけではなく、「取材の中で他者の意見を聞く」「報告記事を書く中で事業を見直す」など、ニューズレターの制作は人材育成の点でも大切な意味を持っています。「多くのメンバーが関わるやり方はできないか」を検討してみましょう。 Ⅱ　紙面構成を決める 　まず、頁構成を考え、各頁で簡潔させる、もしくは見開いた２ページで完結させる、というのが見やすいニューズレターづくりのコツです。ＮＰＯのニューズレターは、伝えたい内容を書き込むことから始めてしまい、記事が次頁の途中まで続くような構成をしばしば目にします。が、頁をまたがるような構成は一般的にわかりくいものです。 構成がしっかりしたニューズレターは、読者にとって読みやすいのと共に、コーナーごと分担して制作しやすいというメリットもあります。 　 １）読みにくいニューズレターの例 改善のポイント ２）読みやすいニューズレターの例 Ⅲ　記事の構成 　「最後まで読まないと何が書いてあるかわからない」という作り方では、多くの読者を逃してしまいかねません。そのためには、いきなり本文で始まるのではなく、見出しやリード文などを用いて、興味を持たせ、「おもしろそうだな、もっと読んでみよう」と思わせるような仕掛けが必要になります。文章のベタ書きではなく、立体的な構成を心がけましょう。 １）こんなパーツから成り立つように記事を構成してみる　 タイトル／表題 その文章全体が伝えたいことを表わす ヘッドライン／大見出し その文章のなかで最も重要と思われる部分を表わす サブヘッド／大見出しを補足する見出し ヘッドラインだけでは伝えきれない部分をヘッドラインを補足する形で表わす リード／導入文 大見出しを受けて本文へとつなぐ役割を担い、大見出しとリードでおおよその内容が掴めるものでありたい サブヘッド／本文にかかる小見出し いくつかのブロックに分けた本文にかかる見出しで、その塊（本文）が何を言っているのかを知らしめる役割を担う ボディ／本文 本文のことで詳細な記述をいう。 キャプション 写真の説明や本文を補足する ２）記事の構成の工夫 　本文に全てを書き込まず、色々なスタイルを組み合わせると、読みやすく、内容の深みも出てきます。 ①用語解説　　キーワードなど記事を理解する上で正確に理解してもらいたい言葉については解説を設けた方がよい。本文に入れると、ストーリーの進行を止めてしまう場合があるので、用語解説の囲みで処理すると読者側の