図書紹介抗菌技術と市場動向2016.pdfVIP

- 1 - 図書紹介 抗菌技術と市場動向 2016 著 者 ： 藤 本 嘉 明 、 杉 浦 晃 治 、 中 山 鶴 雄 、 清 野 智 史 、 大 橋 和 彰 、 城 武 昇 一 、 井 上 高 康 、 堀 口 雅 人 、 松 田 祐 介 、 伊 福 伸 介 、 黒 田 靖 、 三 木 慎 一 郎 、 石 黒 斉 、 井 須 紀 文 、 野 島 康 弘 発 行 ： ㈱ シ ー エ ム シ ー 出 版 ／ 〒 1 0 1 - 0 0 5 4 東 京 都 千 代 田 区 神 田 錦 町 1 - 1 7 - 1／ ? 0 3 - 3 2 9 3 - 2 0 6 1／ B 5 判 ／ 2 8 2 頁 ／ 定 価 7 5 , 0 0 0 円 （ 税 別 ） ／ 2 0 1 6 年 1 月 2 7 日 発 行 本書は、進化を続ける抗菌技術の基礎から最新の開発動向、光触媒、性能評価、そし て市場?業界?メーカー?用途分野別?海外動向までを網羅し、抗菌技術と、国内のみ ならず海外へも拡大を続けるその市場動向をまとめている。構成は開発編と市場編から なり、これから抗菌技術に取り組む初心者から、ビジネスや研究に利用しようとする技 術者に利用しやすく解説されている。 １．開発編 開 発 編 は 、 1 4 の 章 か ら な り 、 第 1 章 で 「 抗 菌 技 術 の 基 礎 ― 抗 菌 剤 の 種 類 、 選 び 方 、 抗 菌 製 品 の 加 工 技 術 」と し て 基 礎 的 な 解 説 を 加 え た 後 、第 2 章 か ら 第 1 0 章 で は 、 従 来 市 販 製 品 以 外 に 新 規 な 特 徴 あ る 抗 菌 剤 を 取 り 上 げ 、 具 体 的 な 利 用 技 術 を 抗 菌 ／ 抗 ウ イ ル ス 性 能 デ ー タ を 章 毎 に 開 発 技 術 者 が 解 説 し て い る 。 掲 載 抗 菌 剤 と そ の 内 容 は 以 下 の 通 り で あ る 。 ● 銀 リ ン 酸 ジ ル コ ニ ウ ム ： 抗 菌 剤 の 選 択 項 目 は 持 続 性 、 粒 度 と 形 状 、 変 色 性 、 耐 熱 性 、 水 分 量 、 安 全 性 。 ● 一 価 銅 化 合 物 ナ ノ 粒 子 ： 抗 ウ イ ル ス 性 と 抗 菌 性 を 有 す る 一 価 銅 化 合 物 を ナ ノ 粒 子 化 し 結 合 剤 で 被 覆 し た 無 機 ナ ノ 粒 子 か ら な る 薄 膜 と 、 高 分 子 材 料 に ナ ノ 粒 子 化 し た 一 価 銅 化 合 物 を 充 填 し た 2 形 態 を 提 案 。 ● 金 属 銀 ナ ノ 粒 子 ： 硝 酸 銀 水 溶 液 を 含 浸 さ せ た 繊 維 に 電 子 線 を 照 射 す る こ と に よ っ て 銀 ナ ノ 粒 子 が 担 持 し た 繊 維 を 合 成 す る こ と に 成 功 し た こ と で 、 抗 菌 ? 抗 ウ イ ル ス 性 を 有 す る 繊 維 材 料 を 開 発 。 ● 有 機 酸 銀 系 抗 菌 剤 ： 有 機 酸 銀 の 熱 分 解 反 応 を 利 用 し て 銀 ナ ノ 粒 子 生 成 ? 分 散 さ せ る こ と で 、 熱 可 塑 性 樹 脂 へ の 高 分 散 性 と 高 透 明 性 を 可 能 に し 、 少 量 添 加 で 抗 菌 効 果 を 発 現 す る こ と が 特 徴 。 ● 生 分 解 性 抗 菌 ナ ノ 粒 子 ： 細 胞 壁 の 糖 鎖 ペ プ チ ド と 高 い 親 和 性 を 示 す ナ ノ ポ リ マ ー 粒 - 2 - 子 を 合 成 す る こ と で 、 細 胞 壁 合 成 が そ の 接 着 部 で 物 理 的 に 阻 害 さ れ る こ と に よ る 抗 菌 性 を 確 認 。 ● バ イ オ シ リ カ 抗 菌 剤 ： プ ロ タ ミ ン 水 溶 液 を ケ イ 酸 と 中 性 水 溶 液 中 で 混 合 す る こ と で 得 ら れ る プ ロ タ ミ ン を 、包 摂 し た 粒 径 1 0 0～ 3 , 0 0 0 n m 程 度 の 球 形 の バ イ オ シ リ カ に 関 す る 抗 菌 性 を 解 説 。 ● キ チ ン ? キ ト サ ン ナ ノ フ ァ イ バ ー ： キ チ ン の 「 表 面 脱 ア セ チ ル 化 」 、 キ チ ン ナ ノ フ ァ イ バ ー の 「 銀 ナ ノ 粒 子 担 持 」 お よ び 「 ハ ラ ミ ン 化 」 に よ る 抗