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第七章 密封装置 オイルシール O- リング 参考文献： 1. NOK㈱ 製品カタログ 2. キーパー㈱ 製品カタログ 3. 光洋シーリングテクノ(株) 製品カタログ 4. 武蔵オイルシール工業(株) 製品カタログ オイルシール 役割：オイル漏れを防ぐ １．シールの種類 ２．オイルシールの構造と各部の名称 はめあい部 金属環 （ハウジング） ばね [密封対称側] [大気側] シールリップ部 [軸] ダストリップ部 リップ先端部 リップ先端： くさび状断面、先端部で軸表面を押し付けて、流体を密封。 シールリップ： 機械振動や密封流体の圧力変動の影響に対し、安定した密封作用を保つように 設計され、リップ先端部の軸表面との接触状態を安定した状態に保つ。 ばね： シールリップ部の軸への押し付け力を高め、その押し付け力を維持する役割 ダストリップ： 補助的に付けられた“ばね”なしリップで、ダストの侵入を防ぐ。 はめあい部： オイルシールをハウジング穴に固定すると同時に、オイルシール外周面と ハウジング内面との接触面間からの流体の漏れ、又は侵入を防ぐ。 金属環： オイルシールをハウジングに固定し、はめあい力を保持させる役割。 ３．オイルシールの種類 ダストリップがない ダストリップがある ダスト侵入防止用 油漏れ防止に使用しない 高圧リップ（回転用） 耐えられる圧力をメーカーさんのカタログで要確認 SC型とSB型の外形比較 金属環内臓（SC型） 金属環外側（SB型） ５．オイルシール取付部の設計 軸部分の設計について： G HRC30以上 Ra0.63～0.2 8 h 1. 軸の材料：機械構造用炭素鋼を推奨。鋳物は軸表面にピンホールができやす く、シール性能を損なう可能性があるので、使用時、要注意。 2. リップ接触表面の硬さ：一般に30HRC以上。 3. リップ接触表面の加工：機械加工のリード等なき様に、一般には送りをかけな いグラインダー仕上が望ましい。特に表面に傷の有無に要注意。 4. 軸表面粗さ：Rz （2.5～0.8）μmかつRa （0.63～0.2）μm 5. 軸公差：JIS B 0401のh8を推奨。 6. 軸先端の構造：オイルシール挿入側の軸端は15～30°のテーパーを付け、 各角はRを付けること。 ハウジング部分の設計について： G Ra3.