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NARUSAKO a/f office 税理士法人 事務所通信 成迫会計事務所 長野県松本市巾上9-9 ■経営者の器：投資の世界に学ぶ TEL ：0263-33-2223 FAX ：0263-33-2396 ■あなたのビジネスは、フロービジネス？ストックビジネス？ 長野県長野市栗田292 番地 ■事業承継対策～「内部昇格」「外部招へい」という選択肢を考える～ TEL ：026-291-4153 FAX:026-291-4163 ■診療所承継の検討事項 HP ：http://www.narusako.co.jp ■非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 経営者の器：投資の世界に学ぶ 投資の世界にリスク許容度という言葉があります。リスクは、予期しなかった事象により自分の期待 （予想）とは食い違った投資収益（率）が実現してしまうこと、いわゆる期待はずれを指します。リス ク許容度とは、許容できるリスクの範囲のことです。たとえば、投資等を行う際に、どの程度のリスク がとれるか、といったことです。リスク許容度は、一般に資産の多い人ほど大きくなり、資産の少ない 人ほど小さくなります。また、高齢になればなるほどリスク許容度は小さくなります。 このリスク許容度は、[正味資産÷運用資産]で計ります。これが10％だとすると、運用資産が 10％を 超えて値下がりすると、家計が債務超過（借金の方が資産より多い状態）になってしまいます。そのた め、年間価格が10％を超えて上下するような資産（例えば株式）だけを保有していると、心休まること がありません。企業でも同じで、自己資本の割合が低いと、財産の時価評価が目減りして担保価値を下 回るようになってしまい、取引銀行から追加担保の要請を受けるなど、気の休まらない状態がやってき てしまいます。もちろん、リスクを取らずに何もしないことが一番のリスクなのですが、闇雲にリスク を取る事の危険性も考えなければなりません。自分のプラスとマイナスの財産を棚卸して、自分が引き 受けられるリスクを知る事が、投資の世界でも経営の世界でも成功の要諦ではないかと感じます。 ところで、このリスク許容度とは自分が引き受ける事のできるリスクですから、経営者の器とも大き く関係するのかなと感じました。人間を財産としてとらえると、自分の器が大きくなければ、大きな器 のスタッフや、変動要因の大きいスタッフに対応する事も困難になる、と置き換える事もできるのはな いのでしょうか。家庭のバランスシートにおいても、人間の価値を考え、人的資産（Human Capital）を財 産としてとらえ、扶養家族債務（生活費、養育費など）を負債として捉えて、リスク許容度の計算の元 となる自己資本を計算する考え方もあります。企業などの組織においても、自分も含めた人的資産の価 値を高めていく事が、変化対応していく、リスク許容度をアップして安定して存続発展していく組織を 実現する根本ではないのかと、改めて反省するこの頃です。 成迫 升敏 あなたのビジネスは、フロービジネス？ ストックビジネス？ ビジネスには大きく分けてフロービジネスとストックビジネスの２種類があります。フローとは流れ という意味で、フロービジネスとは、顧客と関係を築き収益をあげて行く狩猟型スタイルで、顧客を常 に獲得し、売り続けていくことが必要です。一般的なビジネスのほとんどがフロービジネスのスタイル です。一方ストックとは蓄積を意味し、蓄積型の売上 ・収入構造を持ったビジネスを指します。顧客を 囲い込み、継続的にサービスを提供しながら長期的に安定した収入を上げて行こうという考え方で、い わば農耕型スタイルといえます。パソコンで例をあげると、パソコンの販売はフロービジネス、修理や 保守料で稼ぐのはストックビジネスです。製造業でいうと金型の製