给水装置工事（分岐工事）-佐贺市上下水道局.PDFVIP

佐賀市水道局 目 次 １ 給水装置と給水装置工事 ２ 指定給水装置工事事業者制度の概要 ３ 給水装置工事主任技術者等の責務 ４ 給水装置の施工 ５ 給水管の埋設深度、占用位置及び管の明示 ６ 止水栓及びメータの位置 ７ 道路上における給水装置工事 道路掘削復旧工事 ８ 現場管理 ９ 工事検査及び完了届け １０ 賠償の義務及び保証期間 参考 給水管配管 例 道路掘削復旧断面図 例 給水装置工事にかかる工事申込みの事務処理手順 1 ［はじめに］ 佐賀市では、平成１５年４月１日受付分から給水装置の分岐工事等が指 定給水装置工事事業者で出来るように改正する。そこで本書はこの工事の 適正な設計施工及び事務手続きが円滑に行うために定めたものである。 １ 給水装置と給水装置工事 （１）給水装置（水道法第３条第９項） ① 「給水装置」とは、配水管から分岐して設けられた給水管及びこれに直結す る給水用具から構成される。 ② 給水装置の設置及び管理 給水装置は、原則として需要者の負担において設置する。ただし、給水装 置は設置内容によっては水質等に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、 水道事業者は、給水装置の構造及び材質が政令で定める基準に適合してい ないときは、供給規定の定めるところにより、給水拒否等をすることができる。ま た給水装置はこれを設置した者の個人財産であることから、当然、日常の管理 は需要者が行うことになる。 （２）給水装置工事（水道法第３条第１１項） ｢給水装置工事｣とは、給水装置の設置又は変更の工事をいう。 ［給水装置工事の種類］ ア．新設工事（新たに給水装置を設置する工事） イ． 改造工事（給水装置の口径を変えたりメータの位置を変える工事） ウ． 増設工事（給水装置の蛇口などを増やす工事） エ．撤去工事（給水装置を分岐部から取り外す工事） オ．修繕工事（原形を変えないで破損箇所を修理する工事） ２ 指定給水装置工事事業者制度の概要 指定給水装置工事事業者制度は、平成８年の水道法改正によって新たに 設けられた制度であり平成１０年４月１日から施行された。 これは、それまで各水道事業者が給水条例等に基づき運用してきた指定工事 店制度を規制緩和の目的で見直し、水道法に新たに位置づけられたものであ る。 このことによって、指定要件が全国統一化され、資格基準を満たすことで、どこ 2 の水道事業体からも指定が受けられることになり、より広域的な活動が可能とな った。 （１）指定給水装置工事事業者制度とは 給水装置の構造及び材質が、水道法施行令に定める基準に適合することを 確保するため、水道事業者が、その給水区域において給水装置工事を適正 に施行することができると認められる者を指定する制度である。 （２） 給水装置工事主任技術者 「給水装置工事主任技術者」は、調査から検査に至る一連の給水装置工事 の技術的管理、監督を行うことができる者として位置付けられ、国家試験に合 格し、厚生労働大臣から免状の交付を受けた者のうちから、給水装置工事事 業者が選任する。 指定給水装置工事事業者の指定要件であるとともに、指定給水装置工事事 業者から給水装置工事ごとに指名を受けて、給水装置工事の業務を行う。 （３） 給水装置工事事業者の指定要件（水道法第２５条の３） 各水道事業体から指定を受けるための全国一律の要件が定められている。 ３ 給水装置工事主任技術者等の責務 （１）給水装置工事主任技術者の役割と職務 ［役割］ 給水装置工事主任技術者は給水装置工事ごとに、指定給水装置工事事 業者から指名され、一連の給水装置工事の業務が、適正かつ円滑に行われ るために次の事項の重要な役割を担っている。 ① 調査、計画、施工、検査の技術上の管理及び従事職員の指導監督に当た る。 ② 適正な施工を確保するため、給水装置の構造及び材質の基準や給水装 置工事技術の専門知識及び経験を