资料1地质调查について（PDF：10158KB）.PDF

資料 1 （１）地質調査について ・ ボーリング調査における地質分析結果 ・ 事業区間における断層位置・変位量 ・ その他考慮すべき変位量 ・ まとめ 1 ・ ボーリング調査における地質分析結果 2 ボーリング調査位置 （国土地理院, 1996に加筆） 3 ボーリングコアの分析について  オールコアボーリングにより採取したコアについて、コア観察に加えて以下のような地質分析を行った。 火山灰分析（潜在火山灰抽出・詳細分析） • 火山灰は堆積物の堆積年代を特定する最も有力な鍵層である。 • 各調査地点のコアに同一の火山灰を見出すことができれば、同時期の地層を識別すること ができる。 珪藻分析 • 珪藻類とは植物プランクトンの一群であるが、淡水・海水のどちらにも生息し、水温や塩分 濃度などの環境により、生息する種が異なるため、珪藻の詳細を確認することで、堆積時の 環境を推定することができる。 花粉分析 • 堆積物中に保存されている花粉・胞子を抽出して、古気候や変遷を解明する。Ｍａ９層の堆 積時代が他の海成層の堆積時代に比べて温暖な気候であったため、Ｍａ９層の花粉化石組 成は他の海成層に比べて特徴的である。 対比精度向上のために既存ボーリングでも残 試料が保存されているものは同様の分析を 行った。 事業区域周辺の撓曲帯における位置関係、近傍での変位量情報をとりまとめ、構造物の設計に考慮すべ き断層変位量を検討。 4 南ライン対比断面（分析結果） 西 東 標高（m） 標高（m） 距離（m） 縦：横=11:1 南海高野線 5 南ライン対比断面 西 東 ・南ラインにおいて珪藻・花粉分析の結果から多く 標高（m） 標高（m） の海成粘土が対比された