世界石油化学制品今后需给动向.pdfVIP

世界の石油化学製品の今後の需給動向 平 成 １２年 ３月 通 商 産 業 省 基礎産業局化学課 　 通商産業省基礎産業局化学課は、昨年度に引き続き、内外の石油化学製品の需給動向を見通すため、 石油化学産業基本問題懇談会（基礎産業局長の私的懇談会）国際研究会での議論を踏まえ、エチレン 系・プロピレン系石油化学製品及び芳香族製品・ＰＴＡについて、西暦２００４年までの世界の需給動向をと りまとめた。なお、本稿の作成方法は、末尾の「参考」を参照のこと。 １．世界のエチレン系誘導品及びエチレン需給 (1) 世界のエチレン系誘導品需要 ○世界のエチレン系誘導品の需要は、1998 年（実績）8,090 万ﾄﾝから2004 年（見通し） 10,460 万ﾄﾝに増加し、年平均伸び率は4.4％。 　　 ○地域別には、経済危機からの回復が著しいアジア地域での伸びが 5.6％程度と大きな伸び を見せる一方、北米、西欧は 3％程度の安定的な伸び。その他、中東、アフリカ中南米は需 　　 要量はそれほど大きくないが 7％～9％の高い伸び。 　　 ○アジア地域では、インド、インドネシアで 10％前後の比較的高い伸びが見込まれる。また、 　中国では伸び率はそれほど高くないものの、堅実な伸びが見込まれる。 　　　 エチレン系誘導品需要（as C2） 　　　　　 （単位：百万ﾄﾝ、％） 世界計 アジア計 西欧 北米 中東 韓国 台湾 中国 ｱｾｱﾝｲﾝﾄﾞ日本 需要 1998 80.9 24.1 2.8 2.5 7.8 3.1 1.8 5.6 19.8 23.1 1.6 2004 104.6 33.4 4.2 3.4 11.1 4.9 3.1 6.2 23.8 28.1 2.6 増加幅 98-04 23.7 9.3 1.4 0.8 3.3 1.8 1.3 0.6 4.0 5.0 1.0 伸び率 98-04 4.4 5.6 6.6 4.8 6.1 7.8 9.6 1.6 3.2 3.4 8.3 （注）ｴﾁﾚﾝ系誘導品需要：LDPE､HDPE､SM､PVC､EG､その他誘導品国内需要のエチレン 換算合計値。 1 (2) 世界のエチレン系誘導品能力 ○世界のエチレン系誘導品の能力は、1998 年 9,700 万ﾄﾝ（実績）から2004 年 11,930 万ﾄﾝ （推定）に増加し、年平均伸び率は 3.5％。 　　 ○地域別には、アジア地域では経済危機の影響で各社が能力増に慎重になったこともあり、 3.9％の伸び。中東地域では、10％程度の高い伸びが見込まれている。 ○アジア地域では、日本、韓国の能力増強がない一方で、シンガポール、マレーシア、台湾等 で顕著な高い伸び。 　　 エチレン系誘導品能力（as C2） 　 　　　　　 （単位：百万ﾄﾝ、％） 世界計 アジア計 西欧 北米 中東 韓国 台湾 中国 ｱｾｱﾝｲﾝﾄﾞ日本 能力 1998 97.0 27.1 5.4 2.0 4.9 4.4 2.3