高生产性ー环境植物分子育种.pdfVIP

高生産性エネルギー環境植物の分子育種 その種子は毒性を持ち、30～40％の低温融解性油脂を含む。 実施予定期間：平成２０年度～平成２２年度 油脂生産性は1.75トン／ha／年で、ダイズ油脂の10倍程 代表機関：国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学バイ 度である。高温多湿を好むが、環境ストレスに強く半乾燥 オサイエンス研究科 地での生育も可能である。本プロジェクトにおいては、 代表者： 横田 明穂 我々がこれまでの研究で見出した作物生産性 3 倍強化遺 国内参画機関：株式会社植物ハイテック 伝子群をヤトロファ植物に導入してその生産性を飛躍的 代表者： 富澤 健一 に向上させ、生産栽培地においてその評価を行うものであ 国外参画機関：国立大学法人琉球大学農学部 る。 代表者： 川満 芳信 ヤトロファは遺伝的多様性が大きく、本プロジェクトを 進めるに当たっても生産栽培地帯に適合する精鋭樹の選 Ⅰ．概要 定が重要である。本プロジェクトでは、生産栽培地として インドネシアとボツワナを選び、これらの地域に適合する 地球環境を保全するためには植物の力を利用した循環 樹種を選別する。 型の次世代技術開発が急務である。本研究では油脂生産性 選別された樹種に対して、遺伝子導入系の確立のために に優れるヤトロファ植物に着目し、これにアフリカ・カラ ヤトロファ植物の再分化系を確立する。この系を用い、ヤ ハリ砂漠の野生有用遺伝子資源等を導入することで、植物 トロファの核および葉緑体形質転換系の開発を行い、光合 生産性を高めた遺伝子組換えヤトロファ植物を創出する。 成二酸化炭素固定活性を促進させる FBPase/SBPase 遺伝 更に、得られたヤトロファ植物をインドネシアおよびボツ 子や、乾燥・強光ストレス耐性遺伝子として原始紅藻の ワナで生産性評価実験するシステムを構築し、実用化に向 APX遺伝子、また根生長を促進させるDRIP-49遺伝子を導 けた機能評価を行なう。 入する。作製された形質転換体を用い、熱帯植物育成装置 および隔離温室にて機能評価を行うとともに、遺伝子組換 １．研究の目的 え植物隔離圃場試験に向けた安全性評価を行う。 悪化の一途をたどる地球規模の環境破壊、温暖化およ これらの一連の分子育種とその機能評価の研究と並行 びエネルギー危機に対処するため、植物の力を利用した循 して、沖縄本島ならびにインドネシアとボツワナでは、そ 環型のバイオ燃料技術開発が焦眉の急である。ヤトロファ れぞれの国内での遺伝子組み換え植物栽培圃場の整備な 熱帯樹はその植物生産性に優れるのみならず、種子内油脂 らびに法律上の許可を取得する。形質転換ヤトロファの作 生産性が驚異的に高く、熱帯から亜熱帯にかけての荒廃 出が完了出来次第、直ちにそれぞれの栽培地での栽培試験 地・サバンナ砂漠等の緑化とバイオディーゼル燃料（BDF） と、年3回の収穫に向けた栽培管理法の確立を図る。 次世代