血球凝集素感作血球ノ抵抗力増加ニ就テ第2回报告特ニ-J-Stage.PDF

(284) 血球凝集素感作血球 ノ抵抗力 増加 ニ就 テ (第2回報告) 特 ニ本 態 ニ關 スル研 究 (其1) 京都帝國大學醫部微生物學教室(主任 清野教授) 大學院學 生 小 倉 勇 雄 醫 學 士 目 次 緒 言 第1章 實驗方法及供試材料 1,らって血球液 2,らって血球凝集 素血清 3,へ もあ ぐるちのい ど 4,りちん溶液 5,健常家兎血清 6,諸種溶血毒 第2章 本實驗成績 第1節 物理學的溶血毒 ニ對 スル塲合 第1項 低張食鹽水 第2項 高張食摘水 第3項 温 熱 第2節 化學的溶血毒 ニ對 スル塲合 第1項 酸 1,硫 酸 2,鹽 酸 3,醋 酸 第2項 あるか り 1,苛性加里 2,苛性曹達 第3項 溶 脂 類 1,さぼにん 2,膿汁酸鹽 第4項 昇 汞 第3章 總 括 緒 言 小 倉 勇 雄 述 (285) 血球凝集素 ヲ以 テ感 作サ レシ血球ハ健常血 球ニ比 シ,諸種 ノ物理學的及化學 的溶血毒 ニ對 スル抵抗力 ヲ増加スル事 ニ關 シテハ比較的多カ ラザ レ共,既 ニ先 人 ノ業績 ヲ見ル.余 モ又第1回報告 ニ於 テ述 シ如 ク血球凝集素血清 添加赤血球 ノ抵抗カヲ物理學的溶血毒(低張食鹽水,高 張食鹽水,温 熱)及化學的溶血毒硫 酸,鹽 酸,醋 酸,苛 性加里,苛 性曹達,さ ぼにん,膽 汁酸鹽,昇 汞)ニ 就 テ檢 シ.其抵抗カガ對照 トシテ用 ヒラレタル生理的食鹽水浮游み血球 ニ比 シ,温熱 ヲ除 ク外一般 ニ増加 セル ヲ認 メタ リ.即温熱 ニ對 シテハ何等 ノ變化 ナク,抵張 並 ニ高張食鹽水ニ對 シテハ幾分増加 シ爾余 ノ化學的溶血毒 二對 シテハ明カニ増 加 セノン事 ヲ報告セ リ.然シ乍 ラ此血球抵抗力増加ガ眞 ニ血球凝集素 ノ有 スル ー 特異性 ノ現ハ レナ リヤ,及其本態如何 ノ問題ニ就 イテハ余 ノ寡聞未ダ先入 ノ業 績 アル ヲ聞カズ.茲 ニ於 テ余ハ次ニ示 スガ如 キ點 ヲ追究 シ以 テ本問題 ノ解 決ニ 資 セン トセ リ. (イ)血球凝集素感作血球 ノ抵抗力増加ガ果シテ直 ニ凝集素 ノ有スル一特異 性 ノ表現ナ リトセバ,血 球凝集素 ヲ加熱若クハ其他 ノ操 作ニ ヨリ變性血球凝集 素 トナシテ用 フル モ恐 ラクハ,血 球凝集素感作血球 ト等 シク抵抗力増大ス可 キ 理 ナル可 シ,果シテ然ルヤ否ヤ. (ロ)從來對照 トシテ周 ヒラレタル,血球液ハ,所 要濃度 ノ血球 ノ生理的食鹽 水浮游液ナ リ.之ガ對照 ト檢テ不合理ナル ハ深 ク考フル ヲ要 セ ザ ル所,須 ラ ク,對照モ又,血 球凝集素血清 ト同濃度ニ健常血清 ヲ含有 セザノレ可 ラズ.斯 ル 塲合ニ於 テモ猶從來 ノ成績 トー致 スルヤ否ヤ,換 言ス ンノ血球凝集素血清 ノ代 リニ健 常血清 ヲ添加シタル際 該血球 ノ抵抗 カノ増減 ノ度如何. (ハ)血球凝集素以外 ノカ ヲ以 テ血球 ヲ凝 集 セ シメタル塲合例 ヘバ,り ち ん,あ ぷ りん溶液 ナ ドヲ用 ヒテ血球凝集 ヲ起 サシメタノレ時其血球 ノ諸種溶血毒 ニ對 スル抵抗カハ如何 ニ變化スペ キヵ. 余ハ以上三點 ニ關 シテ研 究 シ新知見 ヲ得,以 テ從來稱 エ ラレシ血球凝集素感 作血球 ノ抵抗力増加 ニ就 キ,其