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2流体数値シミュレーションを用いた磁気島の時間発展に関する研究 東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻修士課程2年 足立潤 目次 イントロダクション 研究背景 研究概要 2流体コード 数値計算 設定 2つのX-lineの強度が等しいとき 2つのX-lineの強度が異なるとき 磁気島の加速 弱X-lineのRX rateの低下 パラメータサーベイ モデル計算 磁気島にかかる力 弱X-lineのRX rate 低下 磁気島発展を表す方程式 シミュレーションとの比較 タイムスケール まとめ イントロダクション 研究背景 研究概要 電流層上の2点で同時にリコネクションが起こり、その2つのX-line間に1つの磁気島が形成された場合の、磁気島の時間発展と、そのタイムスケールを調べた。 磁気島の成長過程、磁気島の移動過程を2流体数値計算によって調べた。 数値計算の結果をもとにして、磁気島成長?移動過程のモデルを作成し、それらのタイムスケールを求めた。 2流体コード 2流体コードの特徴 数値計算 数値計算設定 磁気島の加速 磁気島移動と弱X-lineの RX rate の低下 磁気島の成長が弱まるまでの時間 数値計算の結果のまとめ モデル計算の必要性 地球磁気圏を想定したとき、1RE（～10λi）程度の磁気島なら、形成?移動過程、およびそのタイムスケール数値計算で調べることは可能。 　 しかし、10RE程度の磁気島は移動過程に時間がかかるため、数値計算を行うことは困難である。 モデル計算 J × B force （X-lineが1つのとき） J × B force （X-lineの強度が等しいとき） 磁気島の構造 （X-lineの強度が異なるとき） プラズマ圧勾配 弱X-line の reconnection rate 低下 弱X-line の reconnection rate 低下 モデル計算結果と数値計算結果の比較 モデル計算 - 磁気島成長のタイムスケール まとめ 強度の異なる2つのX-line間に磁気島が形成された場合、磁気島は弱い方のX-lineの方向に加速される。 磁気島の加速に伴い、弱い方のX-line のreconnection rate は低下し、最終的には磁気島の成長は止まる。 磁気島が成長を止めるまでのタイムスケールは、初期の磁気島の大きさ、X-lineの強度差に依存する。 　 特に、初期の磁気島の空間スケールの2乗（磁気島の質量）におよそ比例する。 モデル計算に必要な情報（再掲） 磁気島の加速 - 磁気島にかかる力 　　　　　　　　　　 　　　　の見積もり 弱X-lineの活動の低下 - 磁気島速度と弱X-line のreconnection rate の関係 磁気島速度と弱X-lineのreconnection rate の関係 （各Run の結果の重ね合わせ） 0 0.1 0.2 0.3 0.4 弱X-lineのreconnection rate (B0λiΩi) 0 0.01 0.02 0.03 0.04 0.05 0.06 0.07 0.5 0.6 0.7 0.8 磁気島速度 （VAi） 磁気島速度が大きいほど、 inflow は大きく阻害され、 弱X-lineのRX rate は低下 L φ2=1.0 φ1 強 弱 初期条件 初期条件によらず、磁気島速度と弱X-lineの reconnection rate の間には高い相関がある 12.8 19.2 25.6 0.90 16.0 22.4 0.85 0.80 0.75 0.65 φ1 L（λi） 0.95 0.70 0.60 磁気島速度と弱X-lineのreconnection rate の関係 （各Run の結果の重ね合わせ） 0 0.1 0.2 0.3 0.4 弱X-lineのreconnection rate (B0λiΩi) 0 0.01 0.02 0.03 0.04 0.05 0.06 0.07 0.5 0.6 0.7 0.8 磁気島速度 （VAi） 磁気島移動によって生じる流れのZ方向成分によって弱X-lineのRX rate が低下する 発生するZ方向の流れの大きさは磁気島速度に比例 　（磁気島速度とRX rate は線形の関係） 磁気島静止系で考えたとき、磁気島から離れるほどZ方向の流れは弱くなる 　（磁気島速度が大きいとき、速度が大きくなっても、RX rate は低下しにくい） 磁気島 inflow 静止座標系 磁気島静止系 磁気島速度が大きいほど、 inflow は大きく阻害され、 弱X-lineのRX rate は低下 モデル計算?方程式 運動方程式 J×B fo