艺术和性的双重结构论文.doc

レジュメ レジュメ 有吉佐和子(1931～1984、以下は有吉)は日本文学史において、文壇の注目 を集めた「才女作家」である。その受賞作が人を驚かすほど多い。その一連 の受賞作の中で、長編小説『出雲の阿国』のみが連載中に婦人公論読者賞を、 刊行後の 1970 年に芸術選奨文部大臣賞を受け、二回も受賞することになった のである。 有吉文学は庶民の文学として広範な読者によって支持されているから、研 究する学者は跡を絶たない。しかし、残念ながら、有吉文学に関心を持つ研 究者は、主に老人問題や環境問題や姑と嫁との問題などの社会問題をめぐっ て書かれた『恍惚の人』、『複合汚染』、『華岡青洲の妻』、『紀ノ川』などに目 を注いだ。芸道小説『出雲の阿国』をめぐって書かれた論評はわずか六つあ る。これらの評論は確かにそれなりの面から有吉の『出雲の阿国』を検討し てきたが、 性」の角度から分析を加えるものはまだない。実は有吉はこの作 品において「芸術」のみでなく、阿国の「性」に生きる面にもかなり力を注 いだ。従って、「性」の視点に立ちこの作品を分析すれば、有吉文学をより一 層深くかつ全面的に検討するのにきっと役立つと思う。残念ながら、有吉の つくった「阿国像」と他作家の作品における「阿国像」とどこが違うか、そ して、有吉はどのように阿国を描出したかについて、まだ言及していない。 しかし、服部幸雄によれば、「有吉佐和子さんの『出雲の阿国』は、これまで の作品とはまったく異なった、新しい阿国像?を発見し、創造することに成功 している。本格的に出雲の阿国の生涯を描いた作品は、これが最初であると いってよい」のである。だから、芸術に燃えた阿国の背後には他に何か「新 しい阿国像」が潜んでいるに違いない。 そこで、本論では、以上の研究を踏まえて、文献における阿国像を分析し て、そして今まで文献をもとにつくられた阿国像を比較して、有吉はどのよ  ?  本論では、服部幸雄の「阿国像」という言い方を引用した。 i 芸術と性の二重構造 ――『出雲の阿国』における「阿国像」を中心に うな阿国、そしてどのように阿国を描いたかについて、検討してみたい。 序章では、先行研究を調べ、その他に研究価値があると思われる点を提出す る。 第一章では、文献資料をもとにつくられた阿国像の相違を論じてみる。 第二章では、芸術と性、母性と遊女性?の二重構造という視点から、有吉 はどのような阿国を描出したのかを分析したい。 第三章では、対照的要素の設定、「火」·「城」の隠喩、女性の視点との三つ の角度から、有吉はどのように阿国を描いたのかをめぐって展開してみる。 終章では、以上の分析のもとで結論を下し、そして長編小説『出雲の阿国』 の有吉文学評価乃至現代文学における位置づけを試みようと思う。 キーワード：阿国像；芸術；性；二重構造  ?  説明しておくが、日本語において、 娼婦性」との言い方があるので、筆者は便宜のために、 遊女性」 をまねてつくった。そして、中国語において、 遊女性」にあたる「游女性」という言い方がないので、 一応「妓女性情」に訳した。 ii 内容摘要 内容摘要 在日本文学史中，有吉佐和子（1931—1984）被誉为“才女作家”，其获奖 作品极多。其中，《出云阿国》这部作品曾两度获不同奖项。“阿国”是日本歌 舞伎的始创人，但是，关于阿国并没有太多确切的历史资料，因此很多作家分 别从不同角度对阿国进行充实和描写。有吉佐和子（以下简称有吉）也通过大 量的实地考证，创作了长篇小说《出云阿国》。 迄今为止，对于有吉文学的研究主要集中在《恍惚的人》、 复合污染》、 华 冈青洲的妻子》、《纪之川》等社会小说上，对于艺道小说《出云阿国》这部作 品的研究，在中国暂时没有（因为还没有出现中译本）。而在日本，相关的研究 论文也只有 6 篇，这些论文主要从献身艺术、艺术和爱情的磨合、阿国和时代 的关系等不同侧面对该作品进行剖析，尚没有人从“性”的角度加以分析。日 本著名的戏剧研究学者服部幸雄称赞“有吉佐和子的《出云阿国》成功地挖掘 并塑造了一个与其他作品完全不同的、崭新的阿国形象。可以说，这部作品首 次真正刻画了阿国的一生（笔者自译）”。其实，与别的作品中的阿国形象相比， 有吉佐和子创造的阿国形象不仅更丰满，也更接近文献资料的记载。那么，有 吉佐和子创造的阿国形象究竟有什么独特的地方？ 本文意在前人研究的基础上，从“艺术”和“性”的新视角，进一步探讨 有吉佐和子创造了怎样的阿国形象，同时，剖析有吉佐和子如何完成阿国形象 的塑造。 序章，主要是在既有研究成果的基础上提出值得进一步研究的问题点。 第一章，就有吉佐和子笔下的阿国形象和别的作品中的阿国形象进行比较， 分析有吉佐和子的阿国