Web社会调査法开拓的研究.doc

―――「インターネットから読み解く人々の意味世界」――― 　ソシオセマンティクスとWeb社会調査法の開拓的研究 (第１部：あらまし) 第1章：ソシオセマンティクスとはどのような学問か 1　社会研究における「人々にとっての意味」の重要性 2　人間コミュニケーションにおける意味の不確定性と創造性 3　ネットワーク社会の進展が開いた新学問の可能性 第2章：情報理論的コミュニケーション論の限界と新しい理論の必要性 １　フレーム問題とダブル?コンティンジェンシー問題 2　情報理論的コミュニケーション論の概要 3　その限界と問題点 第3章：新パラダイム：意味づけ論 1　コトバの意味づけと不確定性?創造性 2　意味の共有感覚と会話の成立 3　基礎意味チャンク?スクリプト?会話の進展 第４章：テクスト意味空間分析?ソシオセマンティクス?総合政策 １　コンピュータの解析?人間の解釈：テクスト意味空間分析法 ２　テクスト意味解釈支援システム：TextImi ３　ソシオセマンティクスとSFC?総合政策学 （第１部：むすび） （第１部：あらまし） 　ソシオセマンティクスとは、一言でいえば人々の意味世界と社会現象との関わりを捉えるために、「人々の意味世界」について研究する新しい学問である。母胎となる言語コミュニケーションの理論パラダイム「意味づけ論」がつくられたのは、１９９６年のこと。２００１年には「大学院：ソシオセマンティクス?プログラム」が立ち上げられ、それから数えると６年が経過している。今も発展途上にあるSFC（慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス）生まれの新しい学問だ。 　そもそも「意味世界」とは何か、そして、個人の心の中の意味世界がなぜ社会現象の理解に重要なのか、これらについて後々詳しく述べていくが、ここではその基礎となる考え方と発展について、簡単に触れておきたい。 　社会で起こる諸現象は、人々の行為の複合?集積である。そしてそれらの行為の背景には、その行為をするに至ったそれぞれの人々の、それぞれの物事に対する、意味づけがある。こう考えると、社会についてより深く研究するためには、意味の視点が欠かせないはずだ。そしてそのためにはまず、意味づけが展開する舞台??――人々の心の中の意味世界—?――について明らかにする必要がある。私たちはこう考えてソシオセマンティクス（社会意味論）創りを進めてきた。 　同じように意味世界に注目しこれを取り扱おうとした研究は、これまでにも確かにあった（注：意味学派３派）。しかし、人々の意味世界を読み解くために必要なデータが不足していたため、学問としての発展は大きく制約されていた。それが今、ネットワーク社会の進展によって、大量のデータが手に入るようになったことで、さまざまな人々を対象とした意味世界の研究に、大きな可能性が開けてきたのだ。 　日々進化し続けているソシオセマンティクスについて、多くの皆さんに知ってもらうことが本書?第１部のねらいである。 　まず第１章では、ソシオセマンティクスにおける「意味づけ」や「意味世界」などの基本概念と「人々にとっての意味」の諸特性についてお話しする。それとともに、社会研究において意味世界を理解することがなぜ大切なのか、こうした研究が可能になってきたことにはどういった背景があるのか、ということについても理解を深めてもらいたいと思う。 　次の第２章では人々の意味世界およびコミュニケーションを取り扱う理論パラダイムとして、従来の言語?コミュニケーション論を検討する。不確定性と創造性を本質的特性と看做す理論でなければ、人間の意味世界およびコミュニケーションの特質、ひいては、文化の多様性といった人間社会の特徴を捉え損ねることを明らかにする。 　続く第３章では、ソシオセマンティクスの母胎となる言語?コミュニケーションの新しい理論パラダイムである“意味づけ論”について紹介する。人間同士のコミュニケーションが抱える意味の不確定性や面白みについて知っていただくとともに、私たち人間がどうやってコミュニケーションを成り立たせ、社会を成立させているかを理解していただきたい。 　最後の第４章では、意味づけ論にもとづいて私たちが開発してきたテクストの意味解釈の方法とコンピュータによるテクスト解析の手法について紹介する。ソシオセマンティクスが単なる机上の学問などではなく、社会に開かれた実践的な学問であることがお分かりいただけるだろう。 　この章の最終節では、われわれの進めてきたソシオセマンティクスがＳＦＣ?総合政策学にどのような意義や示唆をもつかを語り、第１部を締めくくる。 ソシオセマンティクスはまだまだ発展途上にある。がっちりと体系づけられた学問ではない。あるいは、人々の意味世界の解釈学という性格から、これからも、柔