二宮尊徳の「天道人道論」の特徴分析___—中国の天人関係観との比較を兼ねて.pdfVIP

要 旨 要 旨 古代から中国の儒教思想の精神が途切れなくて日本人に影響している。もともと中 国で産生した儒教思想は日本に広く伝えられた。現在の日本人が勤勉な意識で労働し てきたのは、一つの原因だと言うと、儒教思想からの影響を受けたわけだと思う。日 本江戸時代の二宮尊徳の尊徳思想に儒教思想の影響が深い事は一例だと思う。二宮尊 徳の思想の根底に遡って見たら、殆どは中国儒教思想の原型だと思われる。 しかしながら、中国は 5000 年あまりの悠久の文化と歴史の中で、儒教の「天人合 一」思想はある程度から言えば、中国の伝統的な哲学思想を代表している。儒教の 「天 人合一」思想は中国歴史の中で三回の進展変化を行ってきた。本稿の言う中国天人関 係観は、董仲舒が強調する「天人感応」・「天人相関」と言う思想を基盤とした論じし たい。そして、彼の思想はいったい二宮尊徳の「天道人道論」の相違を分析しするこ とを通して、二宮尊徳の思想を再認識をされ、その思想をもう一度現代に生きる理論、 そして民衆の論理、平易で分かり易い論理を自己のものとしたいと思ったからである。 よって、本論文の構成は次の通りである。「はじめに」を含めて、本論は四つの部 分に分けている。「はじめに」の部分においては、簡単に問題の動機を紹介して、研 究の目的と意義、先行研究と本稿の新しい視点と難点を述べる。第一章では中国儒教 の「天人合一」思想の由来と内包を紹介した上で、さらに「天道人道論」の由来と内 包を論述した。第二章では、董仲舒の天人思想を中国の天人観の代表として、尊徳の 「天道人道論」と比較して、その進歩意義を探求すること。 キーワード 天人関係観 天道人道論 天人感応 董仲舒 二宮尊徳 異同 I Abstract Abstract Mind of the Chinese Confucian ideas does not break off from ancient times and has had an influence on the [te] Japanese. Originally, the Confucian ideas which are produced in China were widely conveyed to Japan. As for working with the consciousness where the present Japanese is diligent, when you say, that it is one cause, you think that it is the case that it receives the influence from Confucian ideas. As for influence of Confucian ideas being deep in valuable virtue idea of Ninomiya valuable virtue of the Japanese Edo era you think that it is one example. Going back to the root of idea of Ninomiya valuable virtue, when you see, the majority is thought that it is prototype of the Chinese Confucian ideas. But, as for China the culture of eternity a little more than 5000 and in history, as for “celestial union” idea of Confucianism if it is from you say, the traditional phil