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イギリスの全国青少年協会によるユースサービスの質的評価指標 立石麻衣子 （奈良教育大学　持続発展・文化遺産教育研究センター） Quality Mark for youth services in England developed by The National Youth Agency 奈良教育大学　教育実践開発研究センター研究紀要　第21号　抜刷 2012年3月 イギリスの全国青少年協会によるユースサービスの質的評価指標 立石麻衣子 （奈良教育大学　持続発展・文化遺産教育研究センター） Quality Mark for youth services in England developed by The National Youth Agency Maiko Tateishi （ Nara University of Education: Centre for Education and Research of Sustainable Development and Culture Properties） 要旨 ：本稿はイギリスの青少年施策の質を評価する指標の一つを筆者が翻訳した資料である。具体的には全国青 少年協会（National Youth Agency）が開発したユースサービスの質を測る「自己評価フレームワーク（the Self Assessment Framework）」である。本指標は、全国青少年協会が作成した冊子『クオリティーマーク−若者のため のより良いサービスに向けて』1） に掲載されている。 キーワード ：ユースサービス/ワークyouth service/work、質保証 quality assurance、評価evaluation ₁．指標の大枠 ₁．₁．₄．平等と多様性 ⑩組織は、平等で多様な政策や実践において、可視 本指標は全33項目あり、次の３つのセクションに分 的で積極的な取り組みを行っている。⑪政策や実践が 類される。「政策と戦略」、「人々」、「協働と資源」で 監査されている。⑫組織は、いかに平等で多様な政策 ある。指標には①からの通し番号がつけられている。 が実践の中で行われているのかを証拠で示すことがで きる。 ₁．₁．第₁部「政策と戦略」 ₁．₁．₅．活動のカリキュラム／プログラム ₁．₁．₁．実行運営 ⑬活動のカリキュラム／プログラムがある。それは、 ①組織のスタッフが組織の目的について明確であ 地方の優先戦略の一助となる一連の学習機会を提供し る。組織がその効果を測る方法について示した計画が ていることを示す。若者と一対一で向き合うスタッフ ある。②組織は計画や実行指標を、定期的に監査した は、そのカリキュラムやプログラムを提供することに り、検査したり、修正したりする仕組みを持っている。 自信がある。⑭ニーズの分析が行われ、情報公開や計 ③組織は組織の活動を、若者のための日々のサービス 画作りに反映されている。また、若者にとってどんな 全体につなげる仕組みや過程を持っている。 結果をもたらすのかが明確になっている。⑮計画、実 ₁．₁．₂．情報の運営 行（日々の活動）、評価の中に若者の参加が認められ ④求められた情報を正確に集めたり広めたりするた る、その