(敬语演示.docVIP

　　　　　　　　　　　　　　　敬　　語 敬語の役割： 敬語には様々な役割があり、敬語を用いることによって人間関係に多くの効果をもたらす。上手に敬語を使うことでコミュニケーションがスムーズに成り、人間関係がよくなるのである。 敬意を表す 　　　　 改まりの気持ちを表す 　　　　 へだての気持ちを表す 　　　品格を保持する 親愛の気持を表す 　　　　 皮肉、軽蔑、からかいなどを表すこともある 　　　　 どんな時に敬語を使いますか。 基本的には、敬語が使われる場合は次のようにまとめられます。 目上の人（先生や上司、年長者など）と話すとき 知らない人や親しくない人と話すとき 改まった場面で話すとき 二、敬語の分類 敬語：１、素材敬語（尊敬語、謙譲語） 　　　２、対者敬語（丁寧語） 敬語に準ずるもの：３、美化語 素材敬語：話題の人物に対する敬意を表す敬語 ◎先生はもうお帰りになった？ 　　◎先生はもうお帰りになりましたか？ 　　◎（田中に対して）田中さんはもうお昼を召し上がりましたか。 対者敬語：聞き手に対する敬意を表す敬語 ◎先生がいらっしゃったから、お茶をお出ししたよ。（先生だけに敬意をあらわす） 　　　　◎先生がいらっしゃったから、お茶をお出ししましたよ。（先生と同時に聞き手へ敬意も表す） 一覧表 ３種類の場合 ５種類の場合 1.尊敬語 その人自身や、その人の行動、その人の所有物や、その人がおかれている環境などを高めて表現することにより、その人に対する敬意を表わす。 尊敬語 「いらっしゃる その動作をする人が、語り手（書き手）よりも上の場合に用いる 2.謙譲語 自分や、自分の行動、自分の所有物や、自分がおかれている環境などをへりくだって表現することにより、相手に対する敬意を表わす。 謙譲語Ｉ 「伺う その動作をする人よりも、その動作を受ける相手が上の場合に用いる 謙譲語 II（丁重語） 「参る その話の聞き手（読み手）が、語り手（書き手）よりも上の場合に用いる 3.丁寧語 「お」「ご」などの接頭語をつけたり、「です」「ます」をつけたりすることで、丁寧な表現をすることで相手への敬意を表わす。 丁寧語 「です その話の聞き手（読み手）が、語り手（書き手）よりも上の場合に用いる語尾。 美化語 「お酒 上品で丁寧になるとされる言葉遣い 　 ［1］敬語に変換する場合の例 敬語への変換例一覧（尊敬語） 敬語の種類 品詞 敬語の使い方の例 1.尊敬語 動詞 「お○○になる」「お○○だ」の形 飛行機にお乗りになる。飛行機にお乗りだ。花束をお持ちになる。 花束をお持ちだ。飛行機にお乗りになりますか？飛行機にお乗りですか？花束をお持ちになりますか？花束をお持ちですか？ 「～れる」 「～られる」「～なさる」 の形 飛行機に乗られる。花束を持たれる。乗馬をなさる。 言葉自体を言い換える 言う→おっしゃる。見る→ご覧になる。 知っている→ご存じである。ご存じだ。 形容動詞 「お」「ご」をつける 美しい→お美しい。 優しい→お優しい所望→ご所望。多忙→ご多忙 名詞 a.「お」「ご」をつける。b.「貴」「御」「高」などをつける。 先生のお車。先生のご実家。b.の例は、上の［3］で詳しく説明しています。 敬語への変換例一覧（謙譲語） 敬語の種類 品詞 敬語の使い方の例 2.謙譲語 動詞 「お○○する」「ご○○する」の形 社長をお送りする。社長を車にお乗せする。社長をお招きする。社長をご案内する。先生にお知らせする。先生にお知らせする。先生にご報告する。先生にご挨拶する。 「お○○いただく」「ご○○いただく」の形 先生にお読み頂く。先生にご来館いただく。 「お○○申し上げる」「ご○○申し上げる」の形 社長をお待ち申し上げる。先生をご案内申し上げる。授受をご遠慮申し上げる。 言葉自体を言い換える 言う→申し上げる。見る→拝見する。 知る→存じ上げる。 名詞 「粗」「拙」「弊」「愚」などをつける。 粗品、粗茶、拙宅、拙著、弊社、愚妻ほか。この例は、下の［3］で詳しく説明しています。 敬語への変換例一覧（丁寧語） 敬語の種類 品詞 敬語の使い方の例 3.丁寧語 動詞、形容詞、形容動詞など 「～です」「～ます」「～でした」「～ました」「～でございます」 「～うございます」「～でしょう」「～ません」 これは制服です。これは制服でした。これは制服でございます。恐ろしゅうございます。 恐ろしいでしょう。乗りました。乗りません。など。