颐和园全景①.ppt

頤和園全景　① 　　　1998年11月30日に世界遺産とされた「頤和園」は中国現存している最大の清代の皇室公園で、北京市西北部の郊外にあり、市内の中心「天安門」から約19キロ離れています。 「頤和園」は「万寿山」の頂上から麓までに散らばっている楼閣、殿堂、長廊等３千あまりの建築物と湖で構成される庭園です。現在は公園となっていますが、もともと清朝の離宮で、中国で最大規模の皇室庭園です。 頤和園全景　② 　　「頤和園」は「万寿山」と「昆明湖」の総称で、敷地面積の4分の３が湖で占められています。「万寿山」は「昆明湖」を造る時に掘った土で作られたもので、高さ58.59メートルあります。「万寿山」は、もとは「瓮山」と呼ばれていました。これはある年寄りが山で宝石いっぱい入っている「甕」（瓮）を掘り出したという伝説に由来しています。 頤和園全景　③ 　　　金の時代に（1151年）、皇帝の行宮となった。明の時代は「好山園」、清の時代に、「清漪園」と呼ばれていました。 　　　離宮として造り始められたのは12世紀の金の時代です。当時、遊牧民族金の皇帝?完顔亮は、都の郊外の「瓮山」の近くに「西山八院」の一つ「西山行宮」を造りました。その頃のものは何も残っていませんが、さほど大きくはなかったようです。　 頤和園全景　④ 　　　明代になると皇室は好んで「西山行宮」を拡充し、「瓮山行宮」と名付け、ここは離宮らしく整備されました。 　　　清代になると、乾隆15年（1750年）に隣の「圓明園」とともに「清漪園」の建設が始められ、西湖は２倍に拡大されました。その工事は乾隆29年（1764年）にやっと完成しました。　　 頤和園全景　⑤ 　　咸豊帝の時、第２次阿片戦争に際し、1860年、英仏連合軍の北京侵入で、略奪、破壊を受けて、多くの建物が焼き払われました。「頤和園」も「智慧海」、「瑠璃塔」、「銅亭」以外の建物は破壊され、宝物は略奪されました。そのため、ここは廃墟として30年間放置されていました。 　　 頤和園全景　⑥ 　　　その後、清の西太后?慈禧は強力な権力を独占し、自らの避暑地を造るため、海軍の軍費500万両の銀を使い、大規模な再建工事に取りかかり、「清漪園」 を修築し、その名を「頤和園」と改めたのです。「頤」は保養を、「和」は気分を和らげるという意味で、「頤養衝和」（養いはぐくみ、また、穏やかにする）という言葉からとったものです。光緒21年（1895年）に修築工事は終わった。 頤和園全景　⑧ 　　清の光緒26年（1900年）の義和団運動では、8ヵ国連合軍が北京に侵入し、西太后や光緒帝は西安に脱出し、「頤和園」は再び破壊されました。 　　1903年、北京に戻った西太后はまた、巨額の金を使って、「頤和園」の再度修復を試みましたが、完全修復にはほど遠く、「万寿山」の北面は廃墟のまま残されました。現在の「頤和園」は、1903年に修復された状態をほぼとどめています。　　 頤和園全景　⑨ 　辛亥革命後、頤和園はしばらく愛新覚羅?溥儀、つまりラスト?エンペラーの私的財産とされましたが、1924年に溥儀が故宮から追い出された後、北京政府所有とされ、公園となりました。しかし、一部は軍閥の私宅に使われ、全面的に一般公開されたのは中華人民共和国成立後のことです。　 頤和園全景　⑩ 　　 「頤和園」は政務を執る場所、生活する場所、景色を遊覧する場所、宗教施設という４つの部分からなっています。 頤和園全景　? ◆政務を執る場所：仁寿殿　 ◆生活する場所： 　　　楽寿堂（西太后） 　　　宜芸館（光緒帝の皇后?　　　　　 　　　　　隆裕） ◆景色を遊覧し、娯楽のための場所：　　 　　　長廊、徳和園　 ◆宗教施設：智慧海　 排雲殿 　官吏たちから誕生日の祝賀を受けたところです。　　 仏香閣 　３階建ての八角系の木造建築で、屋根は４重で瑠璃瓦が使われています。仏香閣は「頤和園」のシンボルであり、その四方を取り囲む廊下から眺める「昆明湖」と「万寿山前山」の景観は非常にすばらしいです。 　 　　　 牌楼　　　　　　石碑　　　　 清晏舫 （石舫） 　　　　　楽寿堂前の鹿、鶴、瓶 南湖島、十七孔橋、銅牛 諧趣園 　　　 　　　 * 　　　 　　　 *