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溶接作业手顺书(炭素钢)
溶接作業手順書(炭素鋼)
1. 総則
適用範囲
この指図書は、装置、機器、配管などに炭素鋼を用いる場合の溶接施工について規定する。
適用材料
この指図書は、炭素鋼の板、管および鋳鍛鋼について規定したものであり、ステンレス鋼、低合金鋼については別に規定する。
適用寸法
この指図書は、厚さ約1mmから40mmを対象とする。
2.溶接準備
(1)施工着手前には、当社“溶接施工法試験作業指図書”に準拠した溶接施工要領書(以下WPS)を、溶接施工法確認試験結果(以下PQR)とともに提出する。ただし、当該溶接施工法について実績がある場合は、記録を提出し当社の承認を受ければ試験を省略することができる。
(2)開先
開先寸法は付表-1または、WPS(PQR)による。尚、ルート間隔は、適正な溶接施工のために必要な寸法を規定したものであり、溶接中に収縮のために狭くなり、この間隔が確保できなくなることが予想される場合には、管の固定の段階でその寸法を考慮して調整する。
内面の目違いの調整
厚さが異なる場合の内面の目違いは、1.5mm以下になるように調整する。尚、この値に調整できない場合には、管端を1:4以下の勾配になるように切削する。ただし、切削後の管端厚さは、最小必要肉厚を下回ってはならない。
(4)開先加工および清掃
開先加工は機械切断またはグラインダーで平滑な開先面が得られるようにする。また、開先面は溶接前にスケール、異物、湿気、脂肪などを充分除去しなければならない。止むを得ずガス切断にて開先加工を行う場合は、必ずグラインダーで仕上げを行い、開先面に付着したスラグは完全に取り除く。
(5)開先の固定
ルート間隔は、ゲージを用いて所定の寸法であることを確認する。
溶接継手部は、治具、ブリッジ、ロッドまたは仮付け溶接(開先面に直接溶接し、開先部を固定すること)にて所定の寸法及び方位が得られるように固定する。
ブリッジ法仮止め ロッド法仮止め
ブリッジ及びロッドの仮止めは、ティグまたは被覆アーク溶接による。
ロッド材は、本溶接に使用する被覆アーク溶接棒の心線または母材と同等の材料を使用する。
ブリッジを母材に仮止め溶接する場合は、母材に有害なアンダーカットを生じないように注意する。
開先内面に仮止め溶接したロッドは、開先部分に損傷を残さないように注意し、本溶接の進行に従い順次除去する。
ブリッジを取り除く場合には、母材の剥離が生じないように注意する。また、ブリッジの除去跡は、グラインダーにより滑らかに仕上げ、有害な欠陥を残さないようにする。万一、凹部等が生じた場合はティグ溶接にて肉盛り補修し、グラインダー仕上げをする。
仮付け溶接の場合は、本溶接士の資格を有するものが行う。
(6)裏あて金
裏あて金は原則として使用しない。
3.溶接士
アーク溶接士の資格はJPI-7S-31(溶接工技量検定基準)の、C種-1級(F種も可)及びこれと同等以上の資格を有すると認めたものとし、着手前に溶接士名簿を提出し、当社の承認を得る。
ティグ溶接士に関しては、アーク溶接の有資格者のうち、ティグ溶接に十分な経験を持ち、技量の優れた溶接士でなければならない。
各種法規に該当する場合は、上記以外にその該当法規に定める溶接士の有資格者とする。
4.溶接機
(1)溶接機は以下による。
アーク溶接 : JIS C 9301に適合する交流アーク溶接機を使用する。
ティグ溶接 : JIS C 9306に適合する整流器式アーク溶接機を使用する。
電撃防止装置 : JIS C 9311に適合する溶接機用自動電撃防止装置を併用する。
5.溶接棒、溶加棒
選定は、溶接施工要領書に従い、銘柄は施工会社が選定する。当社で一般に使用している溶接棒の種類と、溶接棒選択 基準(参考)を付表―2、付図―1に示す。
管理
規格、等級、銘柄、寸法別に分類して保管する。
溶接棒は、被覆材のはがれ、割れ、汚れ、変質等の有害な欠陥のないものを使用する。
溶接棒は、使用する溶接棒の製造会社の指定する条件で十分に乾燥したものを使用する。
乾燥器より取り出した後、4時間を経過したものは再乾燥する。ただし、再乾燥は2回までとする。
溶接棒は防湿筒に入れて携帯する。
溶加棒は、表面の錆、油脂、塗料、水分、その他の付着物が十分に除去されたものであること。
溶加棒は、できるだけ湿気の少ない屋内で保管する。
ティグ溶接用シールドガスは、JIS K 1105に規定する品質を有するものを使用する。
6.溶接施工
(1)溶接条件
降雨、強風の環境の場合は、有効な措置を講じた
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