熱海市におげる陣び径形ダクタイル鉄管の採用事例について.pdfVIP

46 ダクタイル鉄管 平成24.5第90号 Technic2!Rpport06 熱海市におげる陣び径250GX形 ダクタイル鉄管の採用事例について 熱海市上下水道温泉部水道温泉課 熱海市上下水道温泉部水道温泉課 参事兼施設室長佐藤 光俊 施設室副室長遠藤克徳 1.はじめに に移行、更に昭和32年には網代町を合併し、現 熱海市は静岡県の最東端、伊立半島東側の 在に至っている。 付け根に位置し、東方は相模灘に面し、西南北 就業者を産業別にみると約85%が卸売小売? の三方は箱根山系の山で固まれている。海上 飲食?宿泊業等をはじめとする第3次産業(サー 約10kmには県下唯一の離島初島があり、北東 ビス業)に就いている。市制施行以来、恵まれた には千歳川を県境として神奈川県湯河原町と 自然環境と立地条件のもとにその特性を活かし、 接し、静岡県函南町、伊豆の国市、伊東市とも 観光温泉都市として地歩を固めてきた。平成19 接している。 市の面積 2のうち約 61.61km 50%は山林で構 成されており、急峻な地形のため平坦地が少ない。 市街地は、海岸から山腹にかけて階段状に発 達しているのが特徴的である。 近代熱海の歴史は明治時代とともに始まり、 明治の文豪や著名人たちの来湯により繁栄を 迎えた。その後、明治22年に熱海村は伊豆山村、 灘 模 相 泉村、初島村を合併して新しい熱海村となり、 上多賀村と下多賀村は合併して多賀村となった。 明治24年には町制をしき熱海町となり、その 後の昭和12年4月10日、多賀村を合併して市制 図1 熱海市水道事業の概要 熱海市における呼び径250G:幻移ダクタイル鉄管の採用事例について 47 年4月10日には市制施行70周年を迎え、今後は ①県施設のポンプ等が故障、停電等で停止し 長期滞在型の世界の保養地づくりを目指して でも4-6時間の水道水が確保可能 p くところである。 ②地震災害時、緊急遮断弁により確保された水 道水が応急給水の水源となる 2.熱海市水道事業の概要 などにより一層の安定給水が図られるようになっ 本市は古来より温泉は豊富であったが、清水 た。 は乏しいという悩みがあった。そのため水道事 本市は階段状に発達した高低差のある地形 業の創設は早く、明治40年である。この当時、市 から、配水池などは120施設以上あり、これら水 町村水道があったのは横浜市、画館市、長崎市 道施設や管路の老朽化に伴う維持管理及び 等の16箇所だけで、本市は全国で17番目に古 更新が今後の重要な課題となっている。 い創設である。