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歴史博物館堀内貝塚出土展示用切り取り遺構追加保存処理業務仕様書 １　本業務は、安城市歴史博物館（愛知県安城市安城町城堀30番地　以下発注者とする）常設展示室に展示中の堀内貝塚出土展示用切り取り遺構（堀内貝塚出土23号土器棺墓、以下資料１と表記）の劣化した資料表面の修復および移動時の衝撃緩和のためのキャスターを取り替えるとともに、堀内貝塚出土展示用切り取り遺構（堀内貝塚出土土壙墓、以下資料２と表記）のキャスター取替えをするものである。 ２　本委託業務の履行期間は、契約締結日の翌日から平成28年３月31日までとする。 ３　本委託業務を受注するものは、過去に博物館相当施設または公立埋蔵文化財センターにおいて本業務同様の遺跡切り取り遺構保存処理業務で、元請としての実績を有する者とする。 ４　受注者は契約期間内に事前に作業計画を作成し、発注者と協議して了解を得た上で本委託業務を行い、その結果を受注者に報告するものとする。実施の日程は、発注者と協議の上決定する。 ５　本委託業務の内容は以下のとおりであり、受注者は安城市歴史博物館内の発注者が指定した場所で遺構及び遺物が破損しないよう、十分に注意し作業を行う。なお、作業中の養生等に関する措置は受注者が講じること。また、作業完了後、作業内容?行程の分かる結果報告書を提出すること。様式は任意とする。 （１）?切り取り遺構部分強化保存処理」 資料１の骨下部の土のひび割れが広がってきているために不安定な状態となっているため、土にパラロイドＢ72を塗布し、固定する。　 ①遺構の表面の埃や、塵等を除去する。 　　②資料表面（おもに土器部分と人骨部分）の強化のため、パラロイドＢ７２を塗布する。 　　③用途によって濃度は変わるが、濃度の低いパラロイドを1回塗布し、乾燥のため十分期間を置　　 　　　き、2回目に濃度の高いパラロイドを塗布する。 含浸強化目的の場合は、３％から10％以下、剥落留め、または剥落したものを接着する場合は30％までの濃度で行う。状況に応じ、ゲル状のパラロイドで対応する。作業は担当者と方針を協議しながら進める。 ④遺構の状態を観察し、剥落している部分や、剥離している部分については、接合できる場合はする、できない剥落個所については現状を記録してから取り上げる。 ⑤各個所、及び各作業を写真撮影し、塗布前と塗布後の状況を記録する。 （２）「展示ケースの修繕」 資料１および２の移動時の衝撃緩衝のために既存のキャスターを、緩衝器付きキャスターに交換する。 ①展示ケース２台の既存キャスターを、緩衝器付キャスターに交換する。 精密機械や医療器械などに使用されるレベルの自在型キャスター。 品番　SAJ-100 または同性能品。キャスターの色は目立たない色にすること。 交換対象展示ケース①　サイズH110　W125　D99.5　(cm）　　 交換対象展示ケース②　サイズH110　W132 D127 　(cm）　　 ②必要に応じてアジャスターの交換もする。 キャスター交換により既存アジャスターで対応できなくなったときは、（長さが足らない場合）　対応するアジャスターに取り替える。 ６　万が一破損等が生じた場合は、発注者と協議し、その指示の下で、受注者が修復、修繕を行い、作業終了後は報告書を提出するものとする。 ７　本業務にかかる一切の作業経費は、受注者が負担するものとする。 添付資料 （１）修理対象の展示ケース全景写真（２点） 　　　 資料１展示ケース全景写真　　　　　　　　　　　　資料２展示ケース全景写真 （２）キャスター部分の写真（２点） 　　　　資料１展示ケースキャスター部分　　　　　　　　資料２展示ケースキャスター部分