日语听力短文附翻译.pdf

今のじゃけんの起源が日本かどうかは不明ですが、日本には諸外 国にない特殊な使い方がたくさんあります。一つが大人数で勝負 を決めるときです。まずチョキを廃止、グーとパーだけで決めま す。全員で同時に出して、多いほう、あるいは少ないほうを勝ち とします。淘汰したい人数が多いか少ないかでどちらにするかを 批注 [w1]: * 決めます。「グーとパーの多いの（すくないの）」と掛け声をか すぐ 批注 [w2]: * けます。これは即決できる優れた方法ですが、外国には伝わって いないようです。 紅葉狩りは秋の行事です。春ににぎやかな宴会をするお花見と違い、 秋の紅葉狩りは戸外をゆっくりと散歩します。「狩る」と言うのは 紅葉を拾う事を指します。花びらとちがい、紅葉はずっと保存する ことができるからです。日本では秋になると、湿度が高く暑かつた 夏が、急に涼しく澄んだ空気に変わります。 これを日本では「天 批注 [w3]: * 高く馬肥ゆる秋」と言います。この時期は暑くも寒くもなく、山々 の枯葉は赤や黄色や茶色に変わります。この美しい季節には、戸外 を散歩するのが最適です。 花見と言うのは花を見ながら散歩することではなく、桜を見ながら 宴会することを指します。桜を見ながら食べたり飲んだり、歌を歌 ったり、踊ったりします。桜は日本の国花です。美しい花びらが吹 雪のように狂い咲き、夢のように散っていきます。花は、わずか一 週間の命です。毎年桜の咲く春になると、天気予報では南から北に 移動していく「桜前線」を必ず報道します。雨や強風でさくらが散 批注 [w4]: * ってしまわないように、みんなが心配するからです。 寿司は日本料理ですが、起源はタイだそうです。元々は魚を米につ けて一緒に発酵させる保存食だったそうです。タイでは米は食べま せんが、日本では一緒に食べるようになりました。発酵には時間が かかるので、即席で作るためにご飯に酢を混ぜるようになりました。 それが日本独特の「酢飯」です。酢飯の上に、魚だけでなくいろい 批注 [w5]: * ろなネタを乗せて食べるようになり、今の形になったそうです。握 り寿司（関東）、巻き寿司（関西）の他に丼にした散らし寿司もあ ります。 納豆は大豆を納豆菌によって発酵させた日本の食品です。納豆も起 源は中国で、豆腐と同じように大豆から作られます。しかし、中国 から輸入された納豆と、現代の糸を引く納豆は同じではありません。 納豆はかき回し、糸をたくさん引いたほうがおいしいし、酵素が増 批注 [w6]: * えて体にいいです。発酵して作るので臭みがあり、また粘々してい るので、いやだと言って食べない人もいます。特に、関西の人には 納豆を食べる習慣がありません。しかし栄養は豊富で、風味があり、 諸外国にも輸出されるまでになってきました。 メディアの発達は、言語にも影響します。 「お宅」「萌」などの 用語は、日本アニメの輸入に伴って、日本国内だけでなく、同じ 漢字文化圏の人々にも使われるようになりました。「萌える」と はもともとは「芽生える 」という意味ですが、相手に対して愛情 が芽生えるという意味で派生して使われています。またこれは 「興奮に火かつく」という意味で、同じ発音の「燃え」にもかけ ています。また、この単語は「幼くて可愛らしもの」に対して使 われることが多く、007 のボンドガールのようなセクシー系の大 人の女性にはあまり使われません。 体育会系でも文化系でも部活動は一種の団体生活です。だから面 接試験などでも部活の経験は評価の対象です。これに対して、学 批注 [w7]: * 生時代を通しての 「帰宅部」はもちろん評価の対象になりませ ん。「貴重な体験をせずに好き勝手に遊んでいた」と見られるか らです。この帰宅部の進化系が「お宅」です。お宅は自宅にこも ってマニアックな研究に没頭します。