制御盘のNOISE対策について.pptVIP

* 制御盤のNOISE対策について 2013年1月3日SET 制御盤のNOISE対策 制御盤製作においてのNOISE対策には、大きく分けて下記二種類がある。 １．外部からのNOISE侵入対策 ２．外部へのNOISE流出対策 電源供給とEARTH施工は客先範囲になると思われるので、何れの対策にしても顧客との対話無しで進めることは出来ない。 NOISE侵入対策は、納入する設備がNOISE影響を受けずに仕様に適った性能を安定して発揮するための対策であり、 NOISE流出対策は、その納入先国家?自治体?客先の環境を維持するために個別に規定されるべき対策である。 外部浸入NOISEへの対策 現場（客先）により環境が相違するので受動的な対策になる。現場で種々雑多な環境変化に臨機応変に対応できるように、「制御盤製作基準」と「NOISE問題発生の場合の処理手順」を、会社として決定?実施しておくことが肝要。外部配線が客先範囲の場合は、外部配線方法や使用電線を指示する。 主な基準は以下と考えられる。 １．筐体のEARTH処理方法 ２．NOISE影響が懸念される配線へのSHIELD線の採用 ３．SHIELD末端処理方法 ４．客先との協調と周辺機器の情報入手 外部浸入NOISEへの対策（筐体EARTH　1/4） １．筐体のEARTH処理方法 EARTHは客先との協調が必要な処置。EARTHの概念は電力（強電）的に考えると電位の確定と感電防止に目的が有り、信号（弱電）的に考えるとNOISEの環流に目的がある。 電力的な基本処置は顧客範囲ではあるが、装置を納入するにあたってMakerが留意すべき点は、装置としてEARTH基準の決定と実践。分割製作＆納入される機器を一体EARTHするための基準点を決定し、その基準に間違いなく配線されるように設計?製作する。 制御盤筐体と取付機器は別々に塗装されるが、その塗膜がEARTH連結の妨げにならないように、EARTH連結の基準を設ける必要がある。 外部浸入NOISEへの対策（筐体EARTH　2/4） 外部浸入NOISEへの対策（筐体EARTH　3/4） 外部浸入NOISEへの対策（筐体EARTH　4/4） 外部浸入NOISEへの対策（SHIELD線　1/2） ２．NOISE影響が懸念される配線へのSHIELD線の採用 弊社においては直流信号線はすべてSHIELD線を採用しており、外部配線へも使用を要求しているが、その他配線はUNSHIELD配線を標準として、顧客要求に則り任意にSHIELD線を選定している。 標準で採用する電線（SHIELD線）は、均一な特性を持った線を規定して使用し、経験を積み重ねてその規定を改訂していくことが、会社基準を成長させる方法として有効である。 参考として弊社の電線選定基準を次葉に示す。 外部浸入NOISEへの対策（SHIELD線　2/2） 外部浸入NOISEへの対策（SHIELD処理　1/3） ３．SHIELD末端処理方法 現場によりNOISEの種類が相違するため、SHIELD末端の処理方法は現場によって相違する。 現場で臨機応変に対応できるようなSHIELD末端処理方法の基準化と現場でのNOISE処理手順を、会社として作成しておくことを推奨する。 弊社の場合は、SHIELD処理は各線で独立した端子を設け、端子はEARTHに配線せず浮かせた状態で出荷。現場でNOISE状況を確認しながらSHIELD線を手順（NOISE元の特定、外部配線経路の確認＆是正、SHIELD線の処理）通りに処置していく。 参考として弊社のSHIELD線処理方法基準を次葉に示す。 外部浸入NOISEへの対策（SHIELD処理　2/3） 外部浸入NOISEへの対策（SHIELD処理　3/3） SHIELD端子はEARTHに接続しないで出荷する。 外部浸入NOISEへの対策（客先との協調　1/1） ４．客先との協調と周辺機器の情報入手 顧客範囲の機器やEARTHに起因したNOISEに対応するために、今まで説明した様なMakerとしての設備製作者側の基準を事前に示しておく必要があり、且つ顧客範囲の想定されるNOISE源を認識し、事前に製品に設計反映しておくことを推奨する。 外部流出NOISEへの対策（序文　1/2） 近年、装置への精度や生産性向上の要求により、電気電子機器が発達し、その反作用として周辺環境へ悪影響を及ぼしやすい制御機器が多用されるようになってきた。 その悪影響を総じて「NOISE」と称し、そのNOISEの種類は大別して下記になる。 １．伝導NOISE ２．電磁誘導NOISE ３．放射NOISE そのNOISE抑制のために、各国?各地域?各社でNOISE抑制のための規定を設けており、どのLEVEL