第9回 感染制御部勉強会 「抗菌薬の基本的な考え方～初期 .PDFVIP

第9回 感染制御勉強会 抗菌薬の基本的な考え方 ～初期対応を中心に～ 本日のポイント 抗菌薬投与前と広域へ変更前には 必ず培養採取を 抗菌薬の量・回数は十分に MRSA，緑膿菌などの耐性菌リスクを考える 感染症診療の3要素（三角形） 治療が上手くいかない時には、このどれかが間違っている． ①感染部位／臓器 病歴から推測する 身体所見から推測する これらを組み合わせ同定 検査所見から推測する 検査所見 身体所見 病歴 ②微生物 菌をつかまえる（同定する）しかない 培養で同定する．（数日後に判明） 血液培養，尿培養，痰培養 「発熱患者や抗菌薬投与前には血液培養」 グラム染色で推定する．（その場で判明） グラム陽性球菌 グラム陽性桿菌 グラム陰性球菌 グラム陰性桿菌 培養採取の注意点 適切なタイミングで 抗菌薬投与前に＆抗菌薬変更時に（特に重要） 適切な取り方で 無菌検体は消毒後に無菌操作で 喀痰はうがいをしてから 適切な量を 量が多い方が感度が上がる（限度はあるが） 良い検体と悪い検体 膿性痰 非膿性痰（唾液） 血液培養 菌血症は一般的に間欠的であり，特殊な病態を除 いて常時血液内にくまなく存在するわけではないた め，1セット採取だと見逃す可能性がある。 検出感度（%） 検出感度（%） 96.9 96.9 93.9 93.9 1セットが正当化され 73.2 1セットが正当化され 73.2 る場合はない。 る場合はない。 検出感度を十分上げ 検出感度を十分上げ るためには少なくとも るためには少なくとも 2セットが必要。 2セットが必要。 このレントゲンで診断する? このECGで診断する? 血液培養の提出本数 ③抗菌薬 それぞれの抗菌薬については下記も参照を 各種抗菌薬とPK‐PDパラメータ