晶子と『みだれ髪』.pptVIP

与謝野晶子と『みだれ髪』　　　　　　　　　　　　日本文学　李娟 　　　　　　　　　　　　　　　2012年11月２日 一、経歴 　　　ーー老舗の娘 　　　　 ーー鉄幹との出会い 　　　　 ーー結婚 二、業績 　　　ーー情熱な歌人 　　　　ーー古典文学 　　　　ーー評論家 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 与謝野晶子（1878年12月ー1942年5月） 享年65歳 旧姓鳳（ほう）、本名志よう（しよう、晶） 　（「水晶のように美しくあれかし」） 日本の歌人、作家、教育家、評論家 　鉄幹とともに「明星」派の浪漫主義運動 　を推進した。 一、経歴 晶子は大阪府堺市の老舗駿河屋に、父宗七、母つねの三女として生まれた。十二三歳から十年間店の帳簿、家計の遣り繰りなどに苦心してきた。 晶子は知識欲が盛んで、熱心に読書していた。愛読の書は歴史物、古典文学など。『柵草紙』、『文学界』などの小説も楽しむのであった。20歳のごろ、店番をしつつ和歌を投稿するようになった。 1899年関西青年文学会に参加 1900年東京新詩社に参加 1900年8月3日、浜寺公園の旅館で行われた歌会で晶子は初めて鉄幹に会った。 1901年8月鉄幹と結婚式を挙げた。後は子供を12人出産した 。 二、業績ーー情熱な歌人 歌風：　格調清新、大胆奔放、浪漫情熱 　　　　　　　　　　　　　淡い浪漫性に彩られる 　　 　　　　　　　　　　　　　激しい心情を大胆に読む 　　　　　 　自然と旅の歌に動く 特徴：ナルシシズム（自我陶醉）、造語が多い まことの心を読むーー反戦の詩： 『君死にたまふことなかれ』 　　この詩で弟の無事を願い、天皇を批判した。晶子はこの反戦詩で批判を浴びていた。 ?家が大事也、妻が大事也、国は亡びてもよし、商人は戦ふべき義務なしといふは、余りに大胆すぐる言葉」 ーー大町桂月 『君死にたまふことなかれ』 あゝおとうとよ、君を泣く 君死にたまふことなかれ 末に生まれし君なれば 親のなさけはまさりしも 親は刃をにぎらせて 人を殺せとをしへしや 人を殺して死ねよとて 二十四までをそだてしや 堺の街のあきびとの 旧家をほこるあるじにて 親の名を継ぐ君なれば 君死にたまふことなかれ 旅順の城はほろぶとも ほろびずとても何事ぞ 君は知らじな、あきびとの 家のおきてに無かりけり 君死にたまふことなかれ すめらみことは戦ひにおほみずから出でまさね かたみに人の血を流し 獣の道で死ねよとは 死ぬるを人のほまれとは おほみこころのふかければ もとよりいかで思されむ あゝおとうとよ戦ひに 君死にたまふことなかれ すぎにし秋を父ぎみに おくれたまへる母ぎみは なげきの中にいたましく わが子を召され、家を守り 安しときける大御代も 母のしら髪はまさりぬる 暖簾のかげに伏して泣く あえかにわかき新妻を 君わするるや、思へるや 十月も添はで 別れ たる 少女ごころを思ひみよ この世ひとりの君ならで ああまた誰をたのむべき 君死にたまふことなかれ 二、業績ーー情熱な歌人 代表作 1901『みだれ髪』、 １９０４『小扇』、『毒草』（鉄幹と共に） １９０５『恋衣』（与謝野晶子、山川登美子、増田雅子） １９０６『舞姫』『夢之華』 １９０８『常夏』 １９０９『佐保姫』 １９１１『春泥集』 １９１２『夏より秋へ』 １９１５『桜草』 １９１６『舞ごろも』 １９４２『白桜集』など 二、業績ーー古典文学 訳書 １９１４『新訳栄華物語』 １９１６『新訳紫式部日記·新訳和泉式部日記』、 　　　　　　『新訳徒然草』 １９２６『新訳源氏物語』 １９３８『現代語訳平安朝女流日記』、 『新新訳源氏物語』 など 二、業績　ーー評論家 　　　晶子は日露戦争後から新聞や雑誌に警世の文を書くようになり、評論活動を始める。 女性の自立論：女性の自己鍛錬、自己修養、人格陶冶、自然科学の勉強 政治評論：反共産主義、反ソ連、反マルクス、レーニン主義 教育評論：教育の国民化、民主主義化、成人教育や社会教育の場を作るよう提言した?男女共学の文化学院をも成立した? 三、『みだれ髪』 1901年8月15日、東京新詩社と伊藤文友館の共版として発表。 『みだれ髪』の歌のほとんどは、鉄幹への強い恋慕の感情が見られる。女性の恋愛感情を素直に詠んだ斬新な作風は当時賛否両論を