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電波障害を抑制する太陽電池バネル 内部太陽電池素子の角度を変えられるパネル 特開平02-143469（特許1906999） 特開平02-143470（特許1913011） １．特許の概要 電波障害を抑制する太陽電池パネル構造体 特開平02-143469→特許1913011 　太陽電池パネルの筐体は、通常その強度の必要性から、アルミやステンレスなどが用いられている。しかし金属性であるため、特に大型パネルを設置した場合、周囲に電波障害を生ずる。本発明者らは、電波吸収体をパネル背面、あるいは太陽電池素子背面に設けることにより、周囲への電波障害を抑えた太陽電池パネルを実現した。 　図１において、12はパネル筐体であり、容器(16)と透明蓋(20)とから構成されている。14は太陽電池素子であり、22の樹脂成型物の凹部に配線がなされ、嵌め込まれている。また、太陽電池素子は、その前面(26)を電波を反射しにくいＩＴＯなどの透明導電膜で覆われており、背面にも同様に電波を反射しにくい薄膜が用いられている。このとき、太陽電池パネル筐体背面全体に、電波吸収体(20)で覆う事によって、パネルによる電波障害を抑制することが可能となる。電波吸収体としては、公知の全ての物が使用可能であるが、通常、炭素系物質やチタン酸バリウムのような高誘電性物質が用いられる。さらに、太陽電池素子の背面を電波吸収体で覆うことも可能である。この場合、太陽電池素子で埋めきれない部位のみの筐体背面に電波吸収体を配置してもよい（図2）。 ２）内部太陽電池素子の角度を制御できる太陽電池パネル構造体 特開平02-143470→特許1906999 　送電用計器類の作動電源として用いられる太陽電池パネルが、鉄塔に取り付けられる場合、安全性や構造上、自由に角度を調節することが出来きない。そのため、太陽電池素子の能力を充分に発揮することができなかった。 　本発明者らは、鉄塔等のパネル角度に対する自由度がない取り付け場所においても、中の太陽電池パネルの角度を調節できるようにした。図1では、16で示された鉄塔にアクリル樹脂などの覆いをつけたパネル(10)が充分な太陽光を受け得ないような急角度に取り付けられているが、中の太陽電池素子(14)は、より太陽光を受けやすい角度に調節されている。また、太陽電池素子が配置されている板は、図２に示されているように、中空の九十九折構造であり、両端をスライドさせることにより、太陽電池素子の乗る面の角度を自由に変化させる事が可能となっている。 3