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道衛 研 所報Rep.HokkaidoInst.Pub.Heakh,53,58-6l(2003) 北海道内の水道水質検査機関を対象 とした 濁度に関する外部精度管理について Round Robin Test for Turbidity Measurement on the Tap Water Inspectional Laboratories in Hokkaido 伊藤八十男 泉 敏彦 高野 敬志 Yasoo IToH, Toshihiko IZUMI and Keishi TAKANO 水道水 に係 る水質試験の結果 は,そ の安全性 を保証す る 水道事業者12,水道用水供給事業者3,水 道法第20条に基 基礎 となるとともに,水道施設の適正な維持管理の うえで づ く指定検査機 関1及 び当所の計22機関である. も重要である.従 って,水 質試験により得 られた値 は正確 統一試料 は平成14年2月4日 に各検査機 関あてに発送 さ で信頼性 の高い ことが絶対的条件であ り,水道水質試験 を れ,結 果等の報告期限は同年3月15日とした. 行 う検査機 関にあっては,採 水か ら分析 に至る全過程 にお 3)統一試料 ける精度管理の必要性が指摘 されてい る. 統一試料 は,濃 度の異なるカオ リン懸濁液2種(統 一試 北海道は,平成6年9月,水 道水質の適正な管理 と計画 料A液 及び同B液)で ある.統 一試料 中のカオ リン濃度 的な水質検査や精度管理の実施等 に係 る 北「海道水道水質 は,統 一試料A液100mg/L(濁度100度)及び同B液190 管理計画」を策定 した.こ の計画 を円滑に推進す るため, mg/L(濁度190度)とした.統 一試料 の調製 は関東化学 水道水質基準全項 目試験 を実施可能な道内の水質検査機 関 (株)(以下,K社 とい う)に依頼 し,カ オ リンの濃度は同 を中心 とす る 北「海道水道水質管理協議会」が設立 された. 社 により保証 されてい る. 同協議会は,平 成7年 度 より当所飲料水衛生科 を指導機 4)分析試料及び設定濁度 関 として,水 道水質基準全項 目試験 を行 ってい る検査機 関 統一試料 を,精 製水で希釈 した懸濁液 について分析す る を対象 に外部精度管理 を実施 してい る.こ の 目的は,各検 こととした.統 一試料A液 については1000倍に希釈 して分 査機 関において採用 されてい る分析方法,測 定条件,得 ら 析試料A,統 一試料B液 については100倍に希釈 して分析 れた分析値の精度及び正確 さの実態等 を把握す ることによ 試料Bと す るよ う指定 した.従 って,分 析試料A及 び同 り,個々の分析担 当者 はもとより,参加機 関全体の分析技 Bの 濁度は,それぞれ0.1度及び1.9度となる. 術 の向上を図るとともに,道 内の水道水質に係 る試験検査 なお,濁 度の水道水質基準は,2度 以下である21.また, 結果 の信頼性 を確保す ることである.本報告は,平成13年 厚生省 が策定 した 水「道 におけるク リプ トスポ リジウム暫 度 に実施 された濁度 についての外部精度管理の結果 をま と 定対策指針」では,ろ過池 出口での浄水の濁度 を0.1度以下 め,市販濁度標準液の問題点な どにつき検討を加 えたもの に維持す ることとされてい る. である. 5)分析方法,測 定回数及び結果 の報告 分析方法 は,厚 生省通知の及び上水試験方法5かに示 され 方 法