日本机械学会北陆信越支部第期総会讲演会讲演.PDFVIP

日本機械学会 ［No.0127-1］北陸信越支部 第49期総会・講演会 講演論文集 [2012.3.10 石川県野々市市] 1102 人皮膚の表皮ヤング率計測方法の開発 Development of Youngs Modulus Measurement for Human Skin Epidermis ○ 牧尾 理（福井大），小栗 諒子（福井大院），桑水流 理（福井大），宮本 久喜三（PG） Tadashi MAKIO, University of Fukui, Bunkyo 3-9-1, Fukui-shi, Fukui Ryoko OGURI, University of Fukui Osamu KUWAZURU, University of Fukui Kukizo MIYAMOTO, PG Innovation GK Key Words : Biomechanics, Skin, Elasticity, Finite Element Method, Air Puff １．緒 言 と書けるので，ガウス分布における力を式で表わすと， アンチエイジングは体を正常な状態から更に良くし，疾 F=p 0πCG2 (4) 病・疾患に強い体を作る手助けを行うことである．抗しわ治 よって 2 2 p C p C (5) 療など，いわゆる「皮膚の若返り」による精神的健康の向上 Ｕ 0 Ｇ もアンチエイジングに含まれる．これらはQuality of Life の となればよい．しかし，p 0 と CG が一意に決まらない．そこ 向上を目指しており，精神的向上が身体的向上にも繋がると で有限要素解析を行い，変位 u が等しくなるp 0 とCG を求め するものである(1) ． る． ここで，皮膚の老化を表す小じわに注目する．しわは皮膚 ２．２ ３層モデルを使用しての解析 の変形であり，その形成メカニズムの解明には，力学的視点 図１のように３層モデルに一様圧力をかけた場合の有限 が必要不可欠である(2) ．そこで本研究では表皮のYoung 率の 要素解析を行い，実際の皮膚の変形を予測する．文献データ 計測方法を開発する．しかし個人差や環境の影響など，実際 (2) を基に標準的な皮膚と思われる基準値として，角層，表皮， には皮膚のばらつきがあり，それらを被験者ごとに計測する 真皮の Young 率をそれぞれ E 1=1.0MPa ，E2 0.25MPa ，