マウスの精子发生に及ぼすx线 の影响i - j-stage journals.pdfVIP

マウスの精子發生に及ぼすX線 の影響I 柏 原 孝 夫1)・ 近 藤 恭 司2) (広島大学水畜産学部1),名古屋大学農学部2)) The effect of X-ray irradiation on the spermatogenesis of the mouse I TAKAO KASHIWABARA1) and KYOJI KONDO2) (1) Faculty of Fisheries and Animal Hasbandry, Hiroshima University. 2) Faculty of Agriculture , Nagoya University) 試頭数は合計199頭(X線 照射173頭,対 照26頭)で ある。 I　諸 言 2　 X線 照射装置 東京大学農学部備付の白井松製70 X線 の生物学的影響はX線 発見以来現在迄多数の研究 KV高 圧発生装置(片 波整流),マ ツダ10KW水 冷式―X がなされて来て,そ の最重要な因子は照射総線量である と称せられている。(DUGGER 36, CLARK 39, CATCHE-イルターにて1.4mmAl)を 使用した。 r/m測 定はキストナー線量計を使用し SIDE 48)し かるに哺乳動物に対するX線 の致死量に関 ,東 京大学放射 してはr単 位で明確に証明された成績に乏しく,従 つて 線科江藤助教授により行われた。, 照射線量の精子発生に及ぼす影響,特 に異常発生の過程 3照 射条件並びに照射方法 細胞に対するX線 の傷 に関しては未だ不明の点が多い。又X線 による睾丸組織 害作用は160KV～20KVの 範囲においては波長依存性が の破壊は既に医学上多 くの実験が行われたが,(中 泉49認められない故,(井 上,筧42),此 処ではその他の因 BLOOM 46, SNELL 33, 41)そ の後の精子形成の再生現 子を実驗対象とした。即ち一定波長(50KV)のX線 を 象に関してはあまり問題とされない。故に本研究はマウ 1回照射し,照 射時間,照射距離,並 びに単位線量(r/m) スを用いてX線 照射による精子発生の変化を長期間観察 等を可能なる範囲に変化せしめて行つた。(Table I)致 し,そ のX線 照射条件との関係を明かにしようと思つて、死量を決定して後,致 死量以下について単位線量(r/m) 行つたものである。 Table 1 Conditions of x-irradiation 第1報 として成熟雄マウスに対するX線 致死魁照射の影響を報告する。 II　材料及び実験方法 1　供試動物 東京大学農学部家畜解剖 学教室で育成された近交系マウス(D系 ― ドイツより移入,遺 伝子構成cc AA BB SS, K系 ―埼玉県春日部地方より購入,遺 伝子構成cc AA BB, A系 ―埼玉県より入 手,遺 伝子構成CC AA BB SS)の 内から 正常の発育を示した成熟雄(生 後2～3ケ 月)を 選び. 1回 の試驗に数匹ずつ使用し,そ の照射群及び照射時間の影響を照射後長期間に亘り試べた。 中1～2匹