眼底检查.PDFVIP

眼底検査 眼底とは眼球の後ろ側にあたる部位で、硝子体 ・網膜・脈絡膜・視神経乳頭などを総称 して「眼底」といいます。眼底は体の中で細動脈を直接観察することができる唯一の場所 です。眼底検査では動脈硬化の程度や高血圧・糖尿病に伴う血管異常の有無を確認するこ とができます。健康診断で眼底検査を実施する主な目的はこのような全身の病気の影響を 確認することにあります。また、同時に眼科的疾患についても発見できる可能性がありま す。 【眼底写真】 上鼻側静脈 上鼻側動脈 上耳側動脈 上耳側静脈 黄斑部 視神経乳頭 下鼻側動脈 下鼻側静脈 下耳側動脈 下耳側静脈 【異常所見】 1. 高血圧や動脈硬化による異常所見 細動脈狭窄：細動脈の太さが細くなる 口径不整：細動脈の太さが一定でなくなる 交叉現象：動脈と静脈が交叉しているところでは動脈の壁が静脈を隠して静脈が細く 見えたりする。ひどくなると静脈をせき止めてうっ血することがある 眼底出血：網膜血管から点状～斑状、ときには広範囲に出血する 2. 糖尿病（糖尿病性網膜症）による異常所見 毛細血管瘤：毛細血管にできる小さな赤い点状のこぶのような膨らみ 眼底出血：網膜血管から点状～斑状、ときには広範囲に出血する 硝子体出血：網膜血管からの出血が硝子体に出てきた状態で血液が吸収された後 も硝子体混濁の状態になる 2. 眼科的疾患による異常所見 ・緑内障：網膜神経線維層欠損（周囲より暗いスリット状・くさび状の欠損。網膜の 上下耳側によく見られる） 乳頭出血（乳頭上、乳頭縁に見られる線状出血。下耳側が最も多く、次い で上耳側によく見られる） 乳頭陥凹の拡大（視神経乳頭のリム部分の上下に局所性の菲薄化が起こり 陥凹が縦長に拡大する） ・加齢黄斑変性症：黄斑部色素異常（加齢による網膜色素上皮の機能低下） ：ドルーゼン（網膜より深層に見られる黄白色沈着物。網膜と脈絡 膜の境目にあるブルフ膜が疣状に肥厚したもので老 化現象の一種） ：新生血管（正常には存在せず、脈絡膜から新たに発生してくる血 管で出血や血液成分の漏出を起こしやすい） ・網膜静脈閉塞症：眼底出血（網膜の静脈に血栓ができて詰まり、網膜に出血を起こ す。詰まった血管の部位によって網膜中心静脈閉塞症 と網膜分枝静脈閉塞症に分かれます） 【分類方法】 眼底検査の判定には Keith-Wagener （KW）分類慶大変法もしくは Scheie 分類が用いられ ることが多く、もっとも一般的な分類はKeith-Wagener （KW）分類慶大変法です。 KW 分類慶大変法 分類 眼底所見 眼底病名 ０群 所見なし 正常眼底 Ⅰ群 動脈の狭窄と硬化軽度 高血圧性眼底 Ⅱa 群 動脈硬化明らか狭窄もⅠ群以上 高血圧性眼底 Ⅱb 群 上記の所見＋動脈硬化性網膜症又は