送信管.PDFVIP

短波／超短波無線送信機の主役 送信管 6AQ5 短波帯の自作送信機をはじめて作る人、あるいは、大電力の送信 管を 『励振』するための球として結構人気が高かった。（経済的にも 手頃な価格であったことも理由のひとつである）。 最大プレート損失は１２W （実際は８W 位が限度）であるが、プ レート電圧が２５０V と簡単な電源で間に合うので、５W －１０W 出力の小型送信機に良く使われた。ただし、プレートあるいはグリ ッドが頭に出ていないシングルエンド式であるので、動作周波数も ５０MH ｚどまりで、終段よりは励振やダブラーといった中間段に良 く使われていた。 【主要規格】 ビーム電力五極管 プレート損失 最大10W プレート電圧 最大 ２５０V 入力容量 ８ｐF 出力容量 8.5 ｐF 帰還容量 0.4 ｐF Gm 5ｍS プレート抵抗 約50k Ω 短波／超短波無線送信機の主役 送信管 2E26/2E24 2E26 は10W クラスの50 メガ帯の入門自作送信機の終段管として 昭和30 年代前半、かなりの人気を博した球。2E24 は直熱バージョン。 規格ではプレート損失１３W で１２５MHz まで使用可能であるが、 アマチュア局の間では、概ね、プレート電圧５００V プレート電流 ４０－５０ｍA で出力１０W という使い方の５０メガ送信機終段で の使用が一般的であった。このとき、励振段は 6AQ5 のダブラーが 多かった。 球の頭にはプレートが出ている。 【主要規格】 最大プレート損失 （連続）10W （間歇）13W 最大プレート電圧 600V 最高使用可能周波数 １２５MHz 入力容量 12.5pF 出力容量7pF 帰還容量 0.2pF C 級プレート変調動作例 Ep ＝500V Esg=180V Ecg=-50V Ip=54mA Icg=2mA 出力 18W 短波／超短波無線送信機の主役 送信管 6360 6360 は四極管が2 個封入されたパワー管で、最初からプッシュ プル増幅動作用として設計された球であり、VHF （５０／１４４） の励振段、あるいは終段に適している。プッシュプルは回路が複雑 で部品点数も増えるので、一部のハムを除き、あまり一般的ではな かったと記憶している。 【主要規格】 最大定格 最高プレート電圧300V ＳＧ電圧200V プレート損失7 ×2W 入力容量 6.2pF 出力容量 2.6pF 帰還容量 0.1pF 使用例 ( プッシュプル動作) ｛C 級プレート変調｝ Ep=200V Esg= 100V Ecg= -50V Ip=86mA Ig=3.3mA Isg=3. 1mA 出力 9.8W ｛C 級高周波電力増幅｝Ep=300V Esg=200V Ecg= -45V Ip= 100mA Isg=3mA Icg=3mA 出力 18W ｛C 級三逓倍電力増幅 200MHz ｝ Ep=300V Esg=150V Ecg= -100V Ip=65mA Icg= 3.5mA 出力 4.8W 815 815 は五極管が2 個封入されたパワー管で、最初からプッ