第9回成人式大赏2009讲评.doc

第９回成人式大賞２００９講評 　　　　　　　　　　平成２１年（２００９年）3月２５日 　　　　　　　　　　新成人式研究会成人式大賞審査委員会 １．応募と審査委員会開催の概要 　新成人式研究会が選定機関として、文部科学省の後援を得て実施している成人式大賞は、 第９回目を迎えました。本大賞が関係者の方々の間で実質的に成人式の唯一の客観的な評価基準 のような存在としての役割を果たすに至っていることもあり、全国各地から新しい時代にふさわ しいあり方をめざした多数の成人式の応募が寄せられました。 　大賞審査委員会（寺崎昌男?東京大学名誉教授）では、２月18日の応募締め切り後ただちに 委員会事務局において予備審査としての第一次選考を行ない、その結果を踏まえて２月25日に 東京都千代田区のフオーラムミカサにおいて本審査委員会を開催し、全国から応募申請のあった ７８件のうち第一次選考を通過した５９件について審査を行ない、最終的に本年度の大賞各賞を 決定しました。 ２．審査状況と大賞各賞の入賞状況 　この数年間に亘っていわゆる平成の大合併が進められ、成人式開催の主体となる市町村数が 減少したり、合併後の自治体のアイデンテイテイが未確立なため成人式のあり方につき戸惑いを 見せたところも少なくなかったことなどから、応募件数は前年度を僅かながら下回りましたが、 合併を新たな地域発展の契機としてとらえて更に優れた成人式をめざして内容?運営の向上に 熱心に取り組み応募された自治体も増え、大賞審査は「ハイレベル成人式間での激戦」の様相 を一層強めました。 　このような状況の中で成人式大賞各賞を受賞された自治体名は別項のとおりで、受賞件数は、 成人式大賞１件、成人式準大賞３件、成人式優秀賞７件、成人式奨励賞５件、成人式貢献賞４件、 成人式アイデア賞５件、成人式話題賞３件、成人式企画賞４件および成人式努力賞２件で、合計 ３４件であります。 ３．成人式大賞関連特別賞の公募、応募、審査等の状況 　今年の新成人は、“昭和”と“平成”の境目に生まれた若者たちでありますが、これらの若者を 取り巻く現在の環境を見ますと、世界的な情報革命が急進展し地球はますます小さなものと感じ られるようになり、各国間の関係は複雑多岐化し戦乱は収まらず核やテロが拡散する傾向さえ示し、地球温暖化や100年に一度といわれる世界的な金融危機?景気低迷といった地球規模?世界 大の荒々しい潮流がうねりを強めています。国内的にも少子高齢化の進展、年金?医療?雇用の不安の増大、社会的格差の拡大等が急速に顕在化するという状況になっており、複数の学者のノーベル賞の受賞や若年スポーツ選手の国際的な活躍はありましたものゝ、全般的には新成人達にとっての大人社会への船出は特に厳しい状況の中で行なわれることになりました。 　他方、新しい２０歳の成人式の創造をめざす関係者の異世代の人々との間や地域の人々との間の様々な連携の動きの中で、１０歳の少年?少女たちのいわゆる“２分の１成人式”や、親世代に当たる５０台の“盛年成人式”、６５歳の高齢者成人式，還暦から２０年の“人生２回目の８０歳の成人式”などの熟年成人式を開催する自治体が誕生し、新しい２０歳の成人式の創造?地域をあげての成人式づくりが契機となって、世代間の交流?地域活性化?新しいまちづくりが図られるようにもなっています。 　そこで本年は、特にこのような激動の時に成人式を迎えることとなった２０歳の新成人の所感や決意?誓いのことばを中心に、２分の１成人式や上記のような熟年世代の成人式を迎えた各新成人たちの所感を公募し、２０歳の新成人の生き方や成人式のあり方に対し示唆に富むと考えられるものに成人式大賞関連特別賞を贈り、参考にさせて頂く頂くこととなったわけでありますが、初めての公募で周知が十分でなかったこともあり、応募は新成人決意文?誓いのことば１５件、２分の１成人式所感文１１件、盛年新成人所感文１件でありました。 　これらについての審査は、成人式大賞各賞審査に引き続いて行なわれ、別項のとおり新成人決意文?誓いのことば大賞１件、優秀賞２件、優良賞３件、２分の１成人式所感文優秀賞1件，優良賞２件、盛年新成人所感文優秀賞１件の入賞を決定しました。 ４．総合講評 　上述のような経過をもって第９回成人式大賞２００９各賞の入賞が決定しました自治体の成人式について、そのテーマ、企画内容とレベル、企画運営態勢などの特徴といえると思われる事項を挙げれば次のとおりです。 総体的に見て、昨年度よりさらに工夫をこらし内容的に充実を図ったものが増加していま 　す。したがって応募自治体の関係者の方々にとっては、昨年度と同レベルでは入賞に至らない 　という，厳しい審査結果になりました。換言しますと入賞