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家庭一般　学習指導案 　日時：平成１６年１１月２６日（金）３校時 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学校名：美里工業高等学校 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 対象学級　３年５組　４０名 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 場所：家庭総合実習室 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　指導教諭：加治工　陽子 授業者：宮里　清美（初任研番号１１３） 題材名　「　乳幼児の発達と保育　」 小題材　「　子どもと遊び　」 ２．題材設定の理由　 　　 （１）教材観 　　　現在日本は少子高齢化が進行し、平成１５年度の合計特殊出生率は１．２９人と年々その数は低下の一途を辿っている。未婚化、晩婚化、非婚化や、結婚形態の多様化、女性の社会進出が進む中で、「子育てにお金がかかる」「高齢出産がいや」「育児の負担が大きい」「家が狭い」などの理由で、子どもを産むことに不安を感じている人も多い。そのような状況下で、子どもと触れあう機会も減り、子どもの実際というものをあまり知らない人が増え、さらに少子化を招くという悪循環になっている。 　　　ここでとりあつかう乳幼児期は人間形成の基礎となる最も重要な時期である。しかし、今と昔では子どもを取り巻く環境も大きく変化し、親や地域の子育て能力の低下、育児ストレス、児童虐待などの問題点も多くなっている。 そこで、この乳幼児期の心身の発達、子どもの生活習慣、食事、被服、遊び、健康管理などをしっかりと理解させ、将来望ましい親（保育者）として男女がともに協力しながら、子どもの成長に適切にかかわることができる知識と技術を身につけさせる必要がある。また子どもとのふれあいの中で、自分自身も成長するという認識も深めさせていきたい。このようなねらいから本題を設定した。 （２）生徒観 　本時対象クラスは、３年５組建築科男子２４名、女子１６名の計４０名である。やや騒がしいときもある が、男女ともに明るく活発なクラスである。 生徒に保育に関する事前アンケート（回答数３６名）を行ったところ、「子どもが好き」という生徒は１９名（５２．７％）と約半数で、「ふつう」と答えた生徒が１６名（４４．４％）、「あまり好きではない」という生徒が１名（２．７％）という結果であった。「好き」だと答えた割合は男子（４２．８％）より、女子（６６．６％）のほうが高く、子どもに対しての興味?関心も高いことがうかがえる。 生徒が子ども時代にしていた遊びを聞いたところ、おにごっこ、かくれんぼ、ままごと、砂遊びなど、昔ながらの遊びをしていたという回答が多かった。男子は仮面ライダーやドラゴンボール、女子はセーラームーンが好きだったなど、テレビやビデオの影響を多く受けている世代でもあると思われる。 　また、自分が今できる赤ちゃんの世話について聞いたところ、「ミルク飲ませる」や「本を読んだり遊ん であげる」という項目については６０％を越える数値が出ている。しかし、「離乳食を作ることができる （２．７％）」「オムツを替える（３０．５％）」「お風呂に入れる（３０．５％）」などの、専門的な知識や技術を 伴うものに関しては数値が低いため、体験的な実習を取り入れた授業内容を考える必要性がある。 　　 （３）指導観 アンケートの結果から、子どもが「好き」だとはっきり答えられるのは約半数であり、その他の生徒は あまり子どもに興味をもっていないようにも受け取れる。自分自身の子ども時代をふりかえらせたり、実際に手作りおもちゃを作らせたりしながら、まず子どもに対する興味?関心をもたせ、子どもの成長をあたたかく見守る姿勢を育ませていきたい。 また、子どもにとっての遊びは生活の大部分を占めており、遊びを通して心身の発達や健康の保持 増進がなされることを理解させたい。将来親になったとき、自分自身も楽しみながら子どもと遊び、適切にかかわっていけるような知識と技術を身につけさせていきたい。 ３．題材の指導目標と評価の観点　「　乳幼児の発達と保育　」 題　材　の　指　導　目　標 　子どもの心身の発達と特徴及び子どもの生活と遊びについて理解させるとともに、子どもの発達と環境との関わりについて認識させ、子どもと適切にかかわることができるようにする。 評　　価　　の　　観　　点 関心?意欲?態度 思考?判断 技能?表現 知識?理解 子どもの心身の発達と特徴、子どもの生活と遊びについて関心をもって学習活動に取り組んでいるか。 子どもの心身の発達と生活を支えるために、親としての役割について思考を深めているか。 乳幼児と適切にかかわるための