小西昭夫松本勇二八木健-俳句美术馆.PDF

小西昭夫松本勇二八木健-俳句美术馆.PDF

小西昭夫松本勇二八木健-俳句美术馆

小西昭夫 松本勇二 八木 健 子規新報編集長・愛媛新聞俳壇 愛媛県現代俳句協会会長 俳句美術館創立名誉館長 選者。著書に『花綵列島』『ペリカ 海程同人・吟遊同人 滑稽俳句協会会長 ンと駱駝』『小西昭夫句集』等 八木健のCATV俳句主宰 靴底をはみだしたがる春の土 山本 賜 【講評】 風景としては靴底に土がついたということだろうが「土」を擬人化することで 「春の訪れを喜ぶ」作者の気持が出て、生き生きとした句になった。 「はみだしたがる」は幾たびか土を削ぎ落したのにということだろう。 ででむしに傾いてゐる地軸かな をちこちに小さい秋が落ちてゐる 工藤泰子 小林英昭 【講評】 【講評】 殻の渦巻きの中心に地軸が突き刺さる。 サトウハチロー作詞の「小さい秋見つけた」をベース ででむしが傾けば地軸も傾くわけだが、ででむしは地軸 にした本歌どりの句である。「をちこち」は遠近と書く のことなど考えもしないから、地軸を振りまわしつつ移 もので、風景の広がりも感じられる写生句でもある。 動するのである。虫が地球を振りまわすのが可笑しい。 「をちこち」は堅い表現で、木の実を連想させもする。 その色は闇のものとも黒葡萄 山吹の咲くころ重しランドセル 高橋素子 鶴崎 孝 【講評】 【講評】 俳句は対象を凝視することから生まれるものである。 体験を描いてリアリティー十分の句に。入学の時点では、 作者は黒葡萄の「黒」に色の深さと味の濃さを感じたの 嬉しさと緊張感でランドセルの重さなど苦にならぬの だが、その魅力をどう表現したらよいのか悩んだ。 だが、二三か月すると教材も増えてランドセルの重量 そしてたどり着いたのが「漆黒の闇」だったのである。 が増すのである。山吹を使って華やかさが出た。 思い出す母の作った柏餅 帰省して坐る亡父の指定席 新入生カバンに熊のぬひぐるみ 門屋 定 小林英昭 鶴崎 孝 【講評】 【講評】 【講評】 作者は「柏もち」を手にとって食べようとして 帰省して亡父の座だったところに、一家 熊に拘る新一年生を描いて面白い。 いるのだろう。柏餅は日常的には食べる機 の長男として座すのだ。そのことの重み 「なんでもない」ことを描いて、作者と 会は少ないだけに作者は幼い頃に食べた が作者にずしりと感じられるのである。 新入生の関係 も推測できる。この餅 柏餅を思い出したのだ。母の手づくり柏餅 帰省という一見して楽しい季語がその 一年生は決して安易な妥協はしない。 の味を。思い出したのは柏餅だけではない。 季語の置かれた状況で重みのあるもの そこが作者は「楽しく嬉しい」のである。 に変わるのである。 軽く描いて佳句

文档评论(0)

1亿VIP精品文档

相关文档