【社内勉强会テキスト】やさしい鋳造のお话.pdfVIP

報告書 2015年12月21日 社員教育資料 株式会社　サンヒル File № 販促G 件名 所属長 作成者 やさしい鋳造のお話 松本 16/01/08 真 やさしい鋳造のお話 目次 ①鋳造ってなんだろう ②鋳造方法の種類 ③鋳造材質の種類 ④鋳造の作り方 ⑤鋳造の材料 ⑥鋳造試験 ・評価 Page1of 10 Excel Sunhill Form １、鋳造ってなんだろう 鋳造とは、材料 （主に鉄 ・アルミ合金 ・銅 ・真鍮などの金属）を融点よりも高い温度で 熱して液体にしたあと、型に流し込み、冷やして 目的の形状に固める加工方法である。 この時、用いる型を鋳型といい、その材質により 金型・砂型・石膏型など複数の種類に分けられます。 １－１、鋳造の歴史 鋳物の歴史は古く、紀元前4,000年ごろ、メソポタミアで始まったといわれています。 銅を溶かして型に流し込み、いろいろな器物をつくったのが始まりです。 鋳物は、人間のモノづくりの中で、最も古いもののひとつといえるでしょう。 日本に鋳物づくりの技が伝わったのは紀元前数百年ごろ。 １世紀に入ると、銅鐸、銅鏡、刀剣などがつくられるようになり、奈良時代になると、 仏像や梵鐘などが盛んにつくられました。 各地に鋳物づくりが広がったのは、平安時代なかば以降といわれています。 鋳物が現代の工業の形態をとるようになったきっかけは、 １８世紀なかばにイギリスで起きた産業革命です。工場制工業の発展とともに、 鋳物が広く機械文明の 中に採用されるようになりました。 日本では 、江戸時代末期になって近代化への動きが活発になります。 幕府はオランダから技術を導入してキュポラを建設しましたが、 これが近代化へのさきがけとなりま した。 【鋳造写真】 【古代鋳造】 【奈良時代鋳造品】 Page2of 10 Excel Sunhill Form ２、鋳造方法の種類 生砂製法 ①砂型鋳造法 炭酸ガス製法 硬性鋳型法 【生砂製法】 生砂型法は、ベントナイト等の粘土を粘結材としたもので、もっとも安価な鋳造法です。 寸法精度が厳しいものや大型鋳物には不向きです。 一般的には、生型を加熱・乾燥させ使用する。 　　※サンヒル製鋳物製品は生砂製法の比率が非常に高い 【炭酸ガス製法】 炭酸ガス型法は、水を全く使用しない方法です。 珪砂に3～4％の珪酸ソーダ （水ガラス）を添加して造形したものに、 炭酸ガス （CO2）を通過させ鋳型が硬化した後に、木型から抜型します。　 　製品寸法精度が高いが１回使用した砂は再利用できない。 　※粘着剤に水ガラスを用いる 【硬性鋳型法】 自硬性鋳型法も加熱無しで、鋳型