からすみ鲻の卵巢油.PDF

第8研 からすみ鯖 の卵巣油1035 (籍薄総督府申央研究所有機工業化學科研究室)(昭和9年5月30日 受理) か ら す み鯔 の 卵巣 油 加福 均三 ・畑 忠 太 か らすみ鱗 の成熟卵災を歴浸乾燥 した る所謂か らすみ ㈱ 子)に 就 て嚢 に辻本浦丸氏(本 誌,昭 和8,36, 1616)は之をエーテルにて抽 出 し32%の脂油を得,其 槍索結果 を報告せ られ しが,氏 の結果に よれば油の40 %は不鹸化性 に して主 としてセチルアル コール よ り成 り,他に コレステ ロール,オ クタデセ ノール及び少量の オ クタデシル アル コール及 ヘ クサデセノールを含有 し,可鹸化分中には 高度不飽和酸若干 を含む と認 められ た り◎ 著者等 は恰之 と時 を同 じ5して生鰹 敬尾 を入手 した るを以て其成熟卵集 を取 出 し得,之 をエーテルにて抽 出 し粗脂肪若干を得 た るを以て直 ちに其成分 の強索を行ひた る魁 其結果辻本氏 の報文に報告せ られ しセチル ア ル コール,ヘ クサデセ ノール,オ クタデセ ノール以外 にテ トラデカノールを不鹸化物 よ り詮明 し,叉可鹸化物 申にパル ミチン酸,ミ リスチ ン酸,ヘ クサデセン酸(ゾ ーマ リン酸),オレイ ン酸等 の存在 を確 め得,爾 其他に q3H3。02及高度不飽和酸 軌8H鵠02,C3。H3。儀,C瞬H3驚02等が存在するら しきことを推知 し得 たるを以 て次 に之を報告す◎ 。 ぞ 實 験 之 部 油の鰍 生卵集5659をエーテルにて型 の如 く抽 出 し油7a69を得、此牧率K2%な り◎既油は精赤隅 色 を番 び20。Cに於て完全に透明なる液状を呈 し且一般魚油の如 き悪臭 を有せず◎17。Cに冷却すれ ば徐 々に 結 晶を析出す るも此結 晶は容易 にアセ トンに溶解す。脚ち フ才ス ファチ。ド類 の含量はあま り大 ならず。次に辻 本氏 のカラス ミ油 と其性質 を野照すれば 認 娚 獺 轍 債 濡需 磐 ・め便 不鹸{七物 生 卵 集 油0。88481.4696。5.8313α31119.7282.9045.1% 辻 本 氏 カ ラス ミ油0.88181・469516・0120.1 .13α6-4α6 成分の繊索 試料 の損失 を最少限度に止 めんが爲從來の燃 に鑑 み次 の方法 によ りた り◎師 ち不鹸化物 に就 てはステ ロールを先づヂギ トニヅ ドとして分離 し蝋 アル コール部 をアセ トンに野する溶解度 の差 に よりて液膿 部 と固膿部 に分別 し各 々を酷化分溜 し各溜分 の性質 を測定 したる上鹸化 してアル コールに復鯖ぜ しめ固盟アル コールは融鮎 を測定 し液状 の ものは永素添加 を行ひて後之 を槍 した り◎脂肪酸 の部分は錯盤アル コール法にて 固睡酸 と液睡酸 とを分別 し固膿酸は分別再結晶に よ り叉液醗酸 は臭素化合物及其酸化生成物を繊 し其大膿を窺 ひ残部 を更にメチルエステル として分溜 し各溜分 を精査す。 a)不 鹸化物 油55.59を2」V酒精加里200ccにて鹸化 し酒精 を溜去後水500ecを加 へ300cc,盆00cc, 100ccのエーテルにて逐次抽 出 し抽 出液 をま とめて 稀 アル カ リ水 にて2同 洗藤振塑 し最後 に蒸溜水にて洗縢 した る結果不鹸化物259を得。此 者は淡澄黄色 の固膿に して 融鮎41～42℃,?瑠14426・4禦α8233・沃素 便326な り。 ステロール の定量 以上の諸性質 よ りステ ロール及固盟 アル コールの存在 を推測 し得 るを以て先づステロr ルを定量す◎郎ち其529を 酒 階溶液 とし1%の ヂギ トニ ソの酒精溶液 を加 へたるにステ ロールのヂギ トニッ ド沈澱 を得。此操作 を反復 しヂギ トニッドao59を欝◎Wi磁ausに階ひて計算す るに