日本文化１.pptVIP

原始宗教の出現と民族文化の形成 （P26～） 原始社会では呪術が社会生活を支配していたと思われる →文献資料が無いので具体的には不明。 弥生時代以降ようやくわかるようになる。 →『魏志』倭人伝の記述が日本最古の宗教に関する文献資料(３世紀) ８世紀初めに編纂された古事記(日本最古の歴史書)と日本書紀を合わせて「記紀」と呼ぶ。 記紀や風土記には『魏志』倭人伝よりも新しいものだけでなく、『魏志』と符合する宗教形態も含まれる。 ※風土記：地域別に風土や文化について記した書物。 日本の民族宗教は中世以降「神道」として体系化。 ただし本来は教義や教典は無い。 今でも呪術的な儀礼が民族宗教の唯一の内容。 →例えば「祭り」など。 祭りは祭りのために清められた場所で行われた。 時代と共に祭りの形態は変化したが、神酒や御饌、神楽など基本的なものは現代まで伝えられている。 同じ場所で何度も祭りを続けた結果、そこが神聖な地域として特別視。 →やがてそこに神社が建てられるように。 神社が恒常的な建築物となったのは後世の話。 三輪神社や湯殿山神社など神社本体を山や岩にしているところに、神社の原始的形態が想像できる。 現在の神社は仏教寺院がモデルか。 三輪神社 日本の民族宗教における神は人格神ではない。 本居宣長は『古事記伝』で「鳥獣でも山川草木でも畏敬の対象になるものは全てカミ」と言っている。 →映画「もののけ姫」ではイノシシや山犬が神として登場。シシ神も鹿の様な姿。 本来、民族宗教は村落共同体の集団的な儀礼。 →個人的な欲求の祈願や個人の救済は考慮されていなかった 後世になると個人の福徳、除災も祈るようになる →「万葉集」の歌から８世紀には旅行安全や恋愛成就が行われていたことがわかる。 日本に仏教が広く流布した後も民族宗教は残った。 祭りだけでなく、仏教行事の中にも民族宗教由来のものがある。 日本文化は大陸の文明の影響のもと発展 ただ大陸文明が日本文化の源泉ではない 弥生時代の稲作農耕を基盤とする原始的な文化形態を基礎に大陸文明を受容して成立。 その後、大規模な異民族や文化の流入がなかったため、独自に発展。