中世文学概况.pptVIP

　　　中世文学;時代区分：1192年の鎌倉（かまくら）幕府の成立から1603年の江戸幕府成立までの約400年間を中世という。政権の呼び方で言えば、鎌倉時代から南北朝時代、室町（むろまち）時代を経て、安土（あづち）?桃山時代に及んでいる。 時代背景：中世は動乱の時代である。保元（ほうげん）?平治（へいじ）の乱；平氏滅亡；承久（じょうきゅう）の変→南北朝の抗争（こうそう）→応仁（おうにん）の乱→戦国時代;動乱によって、貴族階級が没落して、かわって武士階級が政権を握る。 中世の争乱：①武士階級に対する貴族階級の巻き返し②武士階級内部の下剋上（げこくじょう）によるもの 中世は不安定な時期が続き、近世へ向けての過渡期の時代である。 文学背景：①動乱と天災は人々に世の中に対して、不安を感じさせ、その不安から逃れるために、宗教に救いを求めさせた。②草庵文学を生み出す。③無常観の文学;中世文学の主な文学様式：詩歌?物語?随筆∕日記∕紀行?能∕狂言∕法語 １、詩歌 ①和歌 平安時代の末、歌壇は保守派（ほしゅは） の六条藤家（ろくじょうとうけ）＜藤原清輔 （きよすけ）ら＞と新傾向派の御子左家（み こひだりけ）＜藤原俊成ら＞とが対立して いたが、和歌は盛んで、「千五百番歌合」 「六百番歌合」などが盛んに行われた。;後鳥羽院（ごとばいん）は保守派であったが新 傾向派をも理解し、藤原定家（さだいえ）、藤原 家隆（いえたか）らを和歌所寄人（わかどころよ りゅうど）とし、自らも中心となって『新古今和歌 集』を撰進した。 『新古今和歌集』：1205年成立。後鳥羽院（ごと ばいん）の院宣（いんぜん）により、源通具（みな もとのみちとも）?藤原有家（ありいえ）?藤原定家 （さだいえ）?藤原家隆（いえたか）?藤原雅経（ま さつね）?寂蓮（じゃくれん）＜途中没＞の六人を 撰者として成立した。なお後鳥羽院は、一応の 成立後もその改訂を隠岐（おき）に移ってからも 続けている。 ;20巻、歌数約1980首。藤原親経（ちかつね）の真名序???藤原良経（よしつね）の仮名序を備えている。部立は『古今和歌集』と同じだが、「釈教（しゃっきょう）」の部を新設している。 主な歌人：西行（さいぎょう）?慈円（じえん）?藤原良経?藤原俊成?藤原定家?式子内親王（しきしないしんのう）?藤原家隆?寂蓮（じゃくれん）?後鳥羽院?俊成の女。 歌風：新古今調、余情の美 表現：初句切れ?三句切れ?体言止め?本歌取り?題詠 ;特徴：幽玄?有心（うしん） 幽玄：美的理念の一つで、世俗を離れた神秘的な奥深さを言外に感じさせるような静寂な美しさを指す。 用語?技法?感覚において、これほど洗練された歌集は他に例がない。『新古今和歌集』は、『古今集』以来貴族文学の伝統として発展してきた和歌が到達した極致の美を示すものである。 本歌取り：有名な古歌の一部を取り入れて、古歌のイメージを余情として利用する手法。 題詠：定められた題によって歌を詠むこと。;『金槐（きんかい）和歌集』：1213年成立。作者源実朝（みなもとのさねとも）。歌数は約720首。全体的には新古今調の歌が多いが、万葉調を取り入れた素朴で力強い作品が注目された。作者はこれによって万葉調歌人とされている。 『建礼門院右京大夫集（けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう）』：1232年ごろ成立。作者世尊寺伊行（せそんじこれゆき）の女。歌数約300首。歌集であるが詞書が長く、普通には日記?回想記として扱われることが多い。建礼門院に仕えた筆者が、平資盛（たいらのすけもり）との恋愛?資盛（すけもり）の戦死?その追憶を約300首の歌と哀切な文章で綴っている。 平氏滅亡を女の目で詠んだ特異な歌集である。;『新古今和歌集』以降の歌壇は、定家の一族 が支配した。ところが、為家（ためいえ）の死後、 対立が起り、歌壇は二条（為氏）?京極（為教）? 冷泉（為相）の三派に分かれる。十三代集と呼ば れる勅撰集が、短い間に十余も乱発されるよう になったのはそのためである。 『玉葉（ぎょくよう）和歌集』：1312年成立。撰者京 極為兼（きょうごくためかね）。勅撰和歌集。20巻 。歌数約２８００首。勅撰集中最大の和歌集。新 古今時代を中心としながらも『万葉集』の歌も多 くとり、清新で叙情的な歌風である。 ;『風雅（ふうが）和歌集』：１３４６年成立。撰者光厳院（こうごんいん）。勅撰和歌集。２０巻。歌数約２２００首。『玉葉集』の歌風をさらにすすめ、静寂の境をとらえる傾向がある。 十三代集：新勅撰集?続後撰集?続古今集?続拾遺集?新後撰集?玉葉集?続千載集?続後拾遺集?風雅集?新千載集?新拾遺集?新後拾遺集?新続古今集。 　また、八代集に、新勅撰集?続後撰集?続古今集?続拾遺集?新後撰集を加え